お尻の穴の周辺が痒い!
誰にも相談できないこの悩み。
私も長らく苦しんでいたのですが、最近ようやく治すことができました。
痔と下痢にも悩んでいて、そのあたりも関係があったみたいです。
具体的にどんな症状だったのか、なにが原因だったのか、どうやって治したのかについての体験談です。
お尻の穴の周辺が痒い!
お尻の穴の前後が、痒くなることがありました。
特に座っていて蒸れたときや、運動をした後などにそう感じましたね。
お風呂を上がりから寝ているときにかけても、痒くなることが多かったです。
私の場合はお尻の前後が、アカギレが悪化して裂けるよう感じになり、大股で動くとたまに「ピリッ」とする痛みもありました。
ここらは汚れた話になりますが・・・。(^_^;)
トイレが済んだあと、トイレットペーパーで拭くとアカギレの辺りから、血が滲んだりもしました。
で、ある日気になって見てみると、ふだん乾いているときは、なんというかスベスベの薄い皮膚みたいな感じになってます。
でも刺激を与えないように過ごしていると、わりと良くなるんですよね。治ったかなと思っていると、ちょっとした刺激ですぐぶり返します。治っていたわけじゃないんですね。
こんな状態のまま、約2年ぐらいアレコレ試しましたが、結局のところ自然には治りませんでした。
もちろん肛門科の先生にも何度か相談しましたよ。ただ残念なことに、その当時の先生から適切な治療がなったんですね。
で、これ症状としては、何と言うかというと。
肛門掻痒症だと思う
調べてみると、肛門掻痒症というのが一番シックリくる症状でした。
ただ、肛門掻痒症とは、その名の通り肛門あたりが痒くなるという症状。病名というよりは、症状をそのまま言っただけって感じです。
治療してもらった先生に聞いたときも「名前を付けるならそうかもね」って感じでした。
なんか私が無理に言わせた感じも。(^_^;)
だから、たぶん肛門掻痒症なんだけど、イマイチあやふやな感じです。
ところで、これによく似た他の症状もあるので注意が必要です。
似たような症状にカンジダ症がある
肛門掻痒症の人が真っ先に疑うのは、カンジダ症じゃないでしょうか。
私も最初はこれじゃないかと思って疑ってました。
調べてみるとカンジダの場合は、赤く腫れ上がるとか、白くなったあと黒ずんでくるとか書いてます。うーん、似ているような似ていないようなと思ってましたね。
カンジダ症を実際に診断する場合は、皮脂を採取して培養する必要があるようです。
診察してもらった肛門科の先生達は、一言もカンジダなんて言わなかったので、まったくの見当ハズレだったんでしょうね。(笑)
結果的にカンジダ症ではありませんでした。それぐらい素人が勘違いしやすい症状かなと思います。
次はお尻の周辺が痒くなった、そもそもの原因について。
痔や下痢が原因で痒くなる
お尻の周辺が痒くなった原因について、肛門科の先生からいくつか指摘されたので、そのあたりを紹介します。
そもそもが痔の治療で受診していたので、そちらにも関係してきます。痔になったのは下痢が原因なんですが。
ただ下痢も痔も、お尻の痒みと密接に関わっているので、どれか一つが原因ではなくて、複合的なものだったんじゃないかなと思います。
というわけで、そのあたり包み隠さず説明します。
下痢が原因
そもそも痔になった原因は、ストレスが続く環境での下痢からでした。
もともとお腹が弱い方で、ストレスがあると下痢になりやすい体質です。いつもは大丈夫だったんですが、このときはそれが続き過ぎたみたいです。
あとは年齢的なものもあるかなぁと思いますが。同年代で痔になっている人、たくさんいます。
で、下痢が続くとお尻の周りに便が残りやすく、そうなると肛門周辺の荒れに繋がるそうです。
それと下痢が続くことによって肛門の皮膚が弱くなり、切れ痔になることがあるとこのこと。実際その通りになったわけですね。
痔が原因
最終的に、切れ痔だけでなくいぼ痔にもなりました。最低すぎます。(^_^;)
痔があるとそこから分泌液が出て、それが肛門付近に付着して痒くなることがあるそうです。
私の場合はそういった感覚は特になかったんですが。でも自覚症状がなくても、もしかしたらそうだったのかもしれません。
ウォシュレットが原因
切れ痔を疑っていたとき、ネットの情報を鵜呑みにして、ウォシュレットでとてもキレイに洗っていました。
しかし、ウォシュレットは肛門付近を濡らすので、肌がふやけて弱くなったり、皮膚の表面のバリアが壊れてしまうことがあるそうです。すると乾燥しやすくなったり、常在菌が流れてしまい雑菌が繁殖し、荒れの原因になるみたいです。
いろいろあって肛門科を4件ほど巡ったんですが、お尻の荒れについて相談すると、どの先生からもウォシュレットは止めろと言われました。
ウォシュレットを使い過ぎて、肛門の周りを傷めてしまう人って、とても多いらしいです。
だからウォシュレットは使わずに、優しく拭き取るようにします。強く拭きすぎないよう、軽く押し当ててく拭き取る感じが、もっとも皮膚へのダメージが少ないとのこと。
過度に拭き過ぎないのも大切らしいです。
石鹸で洗い過ぎるのが原因
お尻を石鹸でゴシゴシ洗うのも止めろという話でした。
肌の表面は弱酸性なので、石鹸=アルカリ性でゴシゴシすると、表面のバリアが取れて荒れやすくなるとのこと。また常在菌がいなくなって、別の菌が繁殖してしまうこともあるとか。
そんなことしなくても、体を洗ったときに流れ落ちる石鹸で、お尻のあたりは十分洗えているという話でした。
わりと潔癖症なところがあって、キレイキレイしていたので、弱っていた肌をさらに傷めてしまったのだと思います。
このように複合的な原因があって、お尻が痒くなってしまったのだと思います。
次はどのようにして、肛門掻痒症を治したのかについて。
肛門掻痒症を治した
肛門掻痒症をどうやって治したのかについて紹介します。
ステロイド入りの座薬
最も効果があったのは、ステロイド入りの座薬「強力ポステリザン軟膏」を塗ったことでした。
この座薬はとてもポピュラーなやつで、痔になった人の多くが処方されるもの。この座薬じゃなければ「ボラザG軟膏」を処方される人が多いと思います。
「強力ポステリザン軟膏」はステロイドが入っている分、「ボラザG軟膏」よりちょっと強い薬かと思います。
で、先生の指導でこの「強力ポステリザン軟膏」を2割程度、お尻の周辺にも塗ることにしました。
結果的には、これが大正解。
2年近く悩んだ症状が、なんと一週間〜10日ぐらいでスッカリ消えました。
いやー今までの診察は何だったのという気がしますが、これで治ってホッとしました。
治ってみれば一瞬のこと、もっとはやくこの先生と出会っていればと思いますけど。ホントお医者様は選ばないとダメですね。
便の硬さを調整する
痔の症状もあるので、その治療のためにも整腸剤を飲んで便の硬さを調整していました。
しかし便の硬さを調整することは、お尻の穴の周りの痒みを断つことにも繋がるんですね。柔らかすぎると、周りに付着しやすくなるわけですから。
便の硬さを調整するには、整腸剤に頼るだけなく健康管理も必要です。具体的には、食事のバランスに気を付けたり、カフェイン・アルコールなどを控えたりして、腸内環境を整えていきます。
堅すぎず柔らかすぎず、ちょうどよくなるように日々コントールするわけです。
私の場合は食物繊維を摂りすぎないことと、炭水化物を適度にとること、睡眠をシッカリ取ることが有効でした。
野菜中心の食生活をしていたのと、炭水化物ダイエットをしていたので、これが便を柔らかくし過ぎていたみたいです。
特にサラダなどの生野菜は消化に悪かったみたいで、それを減らしました。また炭水化物をある程度とったほうが、便のかさが増してスッキリしやすいそうです。
あとは寝不足と仕事によるストレス。これも腸内環境に良くなかったみたいです。
そのあたりを調整して、今はちょうどいい感じにコントールできてます。
まとめ
お尻の穴の周辺が痒いときの症状、原因、治した経験談を紹介しました。
この話題はちょっと恥ずかしかったのですが、同じ様に悩んでいる人の役に立てばと思います。
お尻の周りが痒いのは人に相談しにくいし、病院にも行き辛いですよね。
そもそも皮膚科に行くか、肛門科に行くかも迷うところ。
痔の症状や下痢などある場合は、肛門科に診てもらうのも良いと思います。
結果的に最も効果があったのは、「強力ポステリザン軟膏」というステロイド剤入りの座薬を塗ったこと。恐らくステロイド剤が効いたので、座薬である必要はないんじゃないかと思います。
こちらは肛門科にいかないと貰えないので、いちど肛門科に掛かると良いと思います。
もしどうしても行きたくないのでしたら、皮膚科で事情を説明して処方して貰うのがいいのかもしれませんね。
2年ほどイロイロ試しましたが、自力で治すことはできませんでした。早めに病院にいって診察して貰ってください。
それと下痢、ウォシュレット、洗い過ぎなどには十分注意ください。みなさまのお尻がよくなりますように。
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