うなぎが絶滅危惧種って知ってました?
知りませんよね。
私も知りませんでした。(^_^;)
普段スーパーに並んでるからそんなわけない!
と思いますよね。
しかし、れっきとした絶滅危惧種です。
絶滅危惧種を夕飯に並べていいんですかね?(;´∀`)
ま、そこは置いておいて。
私達が気になるのは、
「何時まで食べれるの?」
「もう絶滅寸前なの?」
ってことですね。
うなぎといっても種類がありますから、順に見ていきましょう。
昔から食べている国産うなぎは絶滅危惧種
私達が普段食べている国産うなぎは「ニホンウナギ」と言います。
ニホンウナギは2014年に絶滅危惧種に指定されました。
絶滅危惧種1Bという危険レベルです。
これはどれぐらいのレベルかと言うと、
「近い将来、野生で絶滅する危険性が高い」
というレベルです。
これだとよく分かりませんね。
同じレベルの絶滅危惧種を並べてみましょう。
・ジャイアントパンダ
・トキ
あれっ、ヤバくないか?(;´∀`)
国産うなぎには、天然もの・養殖ものがありますが、どちらもニホンウナギです。
まぁ天然ものなんて、なかなか食べる機会はありません。
養殖ものは普段食べていると思います。
お店で出てくるうなぎは養殖です。
養殖ものなら、卵から育ててるんだから関係ないじゃないの?
って思いますよね。(^_^;)
うなぎの養殖は、卵からの完全養殖じゃなくて、天然の稚魚を採ってきて、それを育てているんですね。
だから養殖といっても、もとは海を泳いでいた天然のうなぎの稚魚なんです。
なので天然も養殖も関係なく、絶滅の可能性があるんですね。
輸入うなぎはもっとヤバイ絶滅危惧種
輸入うなぎはどうなんでしょうか?
輸入うなぎには2種類あります。
・ニホンウナギ
・ヨーロッパウナギ
普段スーパーに並んでいる輸入ものは、このいずれかです。
このヨーロッパウナギ、やっぱり絶滅危惧種です。
しかもニホンウナギより深刻な絶滅危惧1A。
これはどれぐらい深刻かというと、
「ごく近い将来、野生で絶滅する可能性が極めて高い」
というレベルです。
同じレベルの絶滅危惧種を並べてみましょう。
・コウノトリ
・ジュゴン
・イリオモテヤマネコ
おっ?絶滅寸前。(;´д`)
しかもワシントン条約で規制されることになりました。
だけど中国からは入ってきます。
中国がどんな魔法使っても、いまさら驚きませんけどね。
なのでヨーロッパウナギは、ホントは食べちゃイケナイんじゃないかと思うわけですよ。(^_^;)
日本人がうなぎを食べなければ回復するのか?
出典:TRAFFIC「ウナギの市場の動態:東アジアにおける生産・取引・消費の分析」
日本人がうなぎを食べなければ復活するのか?
という話ですよね。
国際連合食糧農業機関(FAO)のデータによると、2002年までは世界で生産されるうなぎの70%を日本が消費していました。
恐ろしい食いっぷりですね。
しかし2013年には15%以下に減っています。
別のデータでは35%とも言われてます。
毒入り中国産うなぎと産地偽装の事件があってから、日本におけるうなぎの消費が大きく減りました。
それでも日本人がうなぎを食べるのを我慢するば、ニホンウナギは回復すると思います。
もともと漁獲高に制限を加えず、天然うなぎの稚魚を乱獲していたのが原因で、絶滅危惧種になっています。
独立行政法人 水産総合研究センター 「ニホンウナギの資源状態について:図 7 日本のシラスウナギ漁獲量の推移」
水産庁のデータによると1963年には230トンとれた天然うなぎの稚魚が、毎年減り続けて近年では10トン以下です。
明らかに日本人の乱獲が1つの要因です。
ではもう、うなぎは食べられなくなるんでしょうか?
完全養殖うなぎがもうすぐ実用化されるはず
うなぎの完全養殖化に向けての実験は、既に成功しています。
卵から育てて成魚にして、その成魚から再び卵をふ化するところまで、できているんですね。
水産総合研究センターによると、残された課題も多いのですが、将来的に完全養殖の日が来るかもしれないとのこと。
はやく実用化されるといいですね。
そうすれば天然のうなぎも絶滅の危険から逃れるかもしれません。
天然のうなぎが増えれば、天然うなぎをスーパーで買える日も来そうです。∠( ゚д゚)/
環境の劣化も原因
ニホンウナギの減少を食い止めるためには、稚魚の乱獲をやめるのが一番です。
しかしそれだけではなく、環境の劣化も原因です。
河口堰やダムなどの人工構造物の建設が、うなぎの生きる環境を減らしてしまいました。
私の実家はど田舎なんですが、よく川や湖の無駄な公共工事を見てきました。
この無駄な公共工事をした後は、コンクリで囲まれ、以前のような澄んだ水には戻らないんですね。
ホタルやイワナが住んで居たんですが、いまでは濁った水しか流れてません。
いずれ悪い結果を生むと思ってましたが、まぁこうなりますよね。
自然を大切にしないと、うなぎは回復しないんですね。
まとめ
何も考えずに食べていたうなぎ、実はこんな事情があったんですね。
絶滅危惧種に指定された、ニホンウナギとヨーロッパウナギ。
ニホンウナギはこれからも消費するでしょうが、このまま放っておけば絶滅しそうです。
完全養殖の技術が確率するか、稚魚の漁獲量がふえるまでは食べ過ぎに注意です。
うなぎたまには食べたいですもんね。(;´∀`)
ヨーロッパウナギも知らずに食べてましたが、ワシントン条約による規制で、これからは食べる機会も減るとお思います。
かわりに注目されているのが東南アジアで採れるビカーラ種。
何でも味はニホンウナギと遜色ないとか?
食べたことありませんが、代替品としてだんだん輸入量が増えると思います。
何れにしろ、食べ過ぎればまた絶滅危惧種です。
食べ過ぎには気をつけましょう。
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