妊娠中は、いろいろなことが気になりますね。
と思って水道水を調べていたら、嫌なこと書いてるし。
水道水は危険とか聞いて、2日ぐらい調べちゃいました。
妊娠中に水道水を飲んでもよいのか、塩素とお風呂の影響について、私はこう考えたってのを紹介したいと思います。
妊娠中に水道水を飲んでも良いの?
結論からいうと、あまり飲まないようにするかなって感じです。
なぜそう思ったのか、私が理解できた範囲で紹介しますね。
水道水で最も気になるのはトリハロメタン
水道水で最も気になるのは、トリハロメタンって物質です。
トリハロメタンってのは総称だから、そのなかでもクロロホルムがヤバイそうな。発ガン性などが指摘され、見つかった当時はとても問題になりました。
その中でも特に気になるのが、流産と関係がありそうってこと。
1998年のアメリカ環境保護庁カルフォルニア州健康局による発表です。
5,144人の妊婦を対象に、水道水にトリハロメタンが0.075mg/L以上含まれる水を一日5杯以上飲むグループと、0.075mg/L以下の水を一日5杯以下飲むグループで比較しました。
すると前者のグループでは、流産の確率が15.7%だったのに、後者については9.5%だったそうです。
パッと聞いた感じだと、「本当に関係あんの?」って気はするんですけどね。でもそう言われたらきになりますよね。
水道水に含まれるトリハロメタンの量は?
日本の法律では、総トリハロメタンは0.1mg/L以下、クロロホルムは0.06mg/L以下と決められています。
だから、必ずそれ以下になっているはず。
もっと正確に知りたければ、水道局の水質検査結果を見ましょう。
東京都であればこちら。金町浄水場の水質結果などを見ると、載ってます。
この数値は計測した月によって違うんですが、基本的には0.075mg/Lより低くなっているようです。
というわけで、とりあえず東京は一安心ですね。
水道水に含まれるトリハロメタンを除去するには?
水道水に含まれるトリハロメタンは除去できます。
お手軽なのは、トリハロメタンの除去機能がある浄水器をつけること。
ただし、浄水器のカートリッジに銀とか中空糸膜を使っていると、それがまた危険とかいう話が・・・。
どこまで追求するのかという話ですね。
しかし私はそれらもバリバリ調べちゃいましたよ。(;´Д`)
銀は多いと確かに身体によくないような・・・。
浄水器以外でトリハロメタンを除去する方法は、沸騰させること。
沸騰時間については、1分〜15分といろいろな意見があります。もちろん、環境によって違うと思うんですけどね。
高度処理された大阪の水道水は、1分の煮沸で消失したという実験もあります。(参考文献1より)
ちなみに沸騰したときの水蒸気には、トリハロメタンやら塩素がたくさん含まれているので、なるべく吸わないようにしましょう。
で、飲み水について私はどうしているかというと、水道水を煮沸したりミネラルウォーターを買ったりしてますね。
このように飲み水については、トリハロメタンをケアできるようになりました。
でも実はお風呂のほうが問題だったりします。
水道水の塩素でお風呂は?
トリハロメタンは、有機物と塩素が反応して作られます。そして水温が高くなるほど、量も増えるらしい。
だからお風呂は、揮発した塩素とトリハロメタン(クロロホルムなど)が充満しているそうです。
さらにシャワーを浴びると、ますますトリハロメタンの濃度があがるようです。
実際、水道水を飲むことより、シャワーやお風呂に入るほうが、トリハロメタンを吸入しているんだとか。
水道水を飲む5倍ぐらいの影響があるらしいですよ。(参考文献4より)
そういうことを考えると、飲み水にこだわるよりお風呂の環境を整える方が大切ですね。
でもできることと言ったら、換気扇をしっかりまわすことや、トリハロメタンがこれ以上増えないように塩素を除去するぐらい。
うちでは塩素除去の成分が入っているバスマジックリンと、塩素除去機能があるシャワーヘッドをつけて対策してます。
まとめ
妊娠中に水道水を飲むなら、沸騰させたほうがなんとなく良さそうです。
その他にも、浄水器を付けたりミネラルウォーターを買うことで、安心感を手に入れるのも良いかなと。
スーパーで無料配布しているRO水も、安全でオススメですよ。
また飲み水よりも、お風呂のほうがトリハロメタンの影響が大きいことも分かりました。あと食品中からも摂取しているみたい。(参考文献3より)
というわけで私は、気付いたときはミネラルウォーターを買って、あとはなるべくお湯を沸かすようにしてます。もちろん水道水をそのまま飲むこともありますよ。
煽るような内容になってしまいましたが、個人的にはそこまで危険ってことはないと思います。
だって日本は、世界一の安産率や長寿を誇りますから・・・。
あまり気にしすぎると身体に良くないので、できる範囲で対応して後はあまり気にしてません。
<参考文献>
1. 山本耕司,角谷直哉,山本敦史,鶴保謙四郎,森義明著:煮沸による高度浄水処理水のトリハ ロメタンおよび全有機ハロゲン(TOX)濃度の変化
2. 関西よつ葉連絡会:関西の水を知る 水に学ぶ
3. 京都大学:水道水に含まれる物質の気相曝露に関する研究
4. Syolney M Gordon Battelle Memorial:Changes in breath trihalomethane levels resulting from household water-use activities.
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