ハンドルを切ると、「ウィーン」「ブゥーン」「ウォーン」という異音。
それはパワステ関係の故障かもしれません。
よく見ると、車の下にオイル漏れの跡があるかも!
ハンドルを切ると異音がして、オイル漏れしていたときの体験談です。
絶対ふつうじゃない。
ハンドルを切ると異音がウィーンとする
あるとき、ハンドルを切ると異音がしました。
「ウィーン」「ブゥーン」「ウォーン」というような音。
ちょうどこんな音がしたという、ピッタリの動画があったので、貼っておきます。
不安だったので、いつもお世話になっている整備工場へ。
見てもらうと、やはりパワステ周りがアヤシイということでした。
パワステ周りを疑う
パワステには、電動式とオイル式があります。
最近は乗用車では電動式が主流なので、オイル式は年式の古い車や高級車、トラックだけ。
うちの場合は、“年式の古い車”だったわけですが。
2005年製だしね。
油圧式のパワステは、エンジンの動力から油圧を作って、それを利用してハンドル操作を軽くしています。
だから油圧を伝える経路には、ふだんから結構な圧力が掛かってるんですね。
そういったこともあり、経年劣化でオイルが漏れることは、割と良くあるみたいです。
そしてパワステのオイルが漏れ出すと、油圧が足りなくなって、ハンドルを回したときに異音が生じるのだとか。
というわけで、パワステからのオイル漏れの可能性が濃厚。
次に、車の下にオイルが漏れた跡がないか確認したところ・・・。
車の下にオイル漏れの跡がある
よく見ると、車を停めていたところにオイル漏れの跡が。
位置的には右前のタイヤの下だったので、どうやら右前からオイルが漏れている様子。
オイルの色は黄土色でした。
確認するため、タイヤの裏側の車軸の周りをチェックします。
タイヤの裏側を確認
まずハンドルをグッと切って、タイヤの裏側を覗けるぐらいの隙間を開けます。
そしてタイヤの裏側をライトで照らしてみると、周辺がテカテカ光っているじゃないですか。
よく見ると、パワステホースの一部が濡れていて、少しオイルが滴っています。どうやらこの辺りから漏れているみたい。
パワステホースはゴム製品。だから、経年劣化で損傷するのは良くあるケースなんですね。
ちなみに、ハンドルを鋭く切ったりしていると、劣化が早いそうです。
据え切りも負担が大きいらしい。
パワステ周りでオイル漏れが起きやすいのは、パワステホースの他にも、パワステオイルポンプや、ステアリングギアボックスがあるらしい。
次はパワステオイルの残量を確認します。
パワステオイルの確認方法
パワステオイルは正確には「フルード」と呼ばれるもので、オイルとは目的が違います。
が、ここでは分かりやすく、パワステオイルと呼びますね。
パワステオイルの残量は、ボンネットを開けてリザーバタンクにどれぐらいオイルが残っているかで確認できます。
リザーバタンクは、蓋に「POWER STEERING」と書いてあるやつ。すぐ見つかると思います。
そしてリザーバタンクをよく見ると、次の4つのラインが引かれています。
- COLD MAX
- COLD MIN
- HOT MAX
- HOT MIN
このラインは、オイルの残量が適切かを判断するためのもの。
COLDとHOTのラインがあるのは、オイルが冷えているか暖まっているかで、基準が変わるから。
実は初めて知りました。
パワステオイルは温度が上がると膨張します。
エンジン始動前に点検するときは、オイルがCOLD MAXとCOLD MINの間にあるかを確認。
エンジンを始動して暖気運転になってからは、HOT MAXとHOT MINの間にあるかを確認してください。
パワステオイルはふつう減らないので、もし減っているのであれば、どこかに漏れがあるということ。
次は、パワステのオイル漏れを放置するとどうなるかについて。
パワステのオイル漏れを放置すると
オイル漏れを放置すると、だんだんオイルが減っていきます。
すると、パワステが効かなくなってハンドルが重くなり、走行中に操作不能になる可能性があるそうです。
走行中にハンドルが突然効かなくなったら・・・そりゃヤバイですよね。
腕の力だけでハンドル回す?
実際、パワステが原因で、重大事故に繋がった例が国土交通相に報告されています。
またオイル漏れの場所によっては、他のパーツにオイルが染みて、故障の原因となることも。
このように事故に繋がる可能性があるので、早めの点検と修理が必要です。
次はオイル漏れが疑われるときに、整備工場まで行くときの注意点を押さえておきましょう。
整備工場まで自走するときの注意点
最悪、操作不能になる可能性を考えて、スピードは控えめに走行しましょう。
高速道路は使わないほうがよく、下道でゆっくり向かいます。
後は急ハンドルや、ハンドルを停止したまま切る「据え切り」をすると、パワステに強い圧力がかかるので注意。
ハンドルからの異音が大きかったりオイル漏れが激しいなど、自力走行できるのかどうか判断に迷った場合は、JAFや保険会社のロードサービスが便利です。
JAFや保険会社のロードサービスを利用して診てもらう
JAFに加入していれば、30分以内の手間賃は無料(部品代やガソリン代など実費は別)。
まずはJAFの整備士さんに来てもらって、車の状態を診てもらってから、自力で走行するか運んでもらうのかを判断するのもありかと。
JAFの場合は、15km以内なら無料で車を運んでもらえます。
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JAFに入っていなければ、保険会社にも同様のロードサービスがありますので、そちらを利用すれば良いかと思います。
保険に入っていれば、ロードサービスも自動的に付帯しているはずですよ。
車を無料で運んでもらえる距離は、保険会社によって差があるので、そのあたりは加入している保険会社に確認してみてください。
あとがき
同じ車に何年も乗っていると、いろいろガタきますよね。
最近たてつづけに修理が必要になって、JAFさんと保険会社にはお世話になりました。
保険会社に入っていればJAFいらない気がしますが、そんなことないんです。
実はJAFに入っていると、ロードサービスが拡張される保険会社って意外とあるんです。
うちは東京海上。
JAFは年会費4000円程度。優遇制度がある人は検討してみても良いと思います。
JAFと保険会社の使い分けについては、以下の記事でも少し触れてます。
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