安くて美味しくて、使いやすいエリンギ。
スーパーで見かけるとつい買ってしまう人も多いはず。
でも冷蔵庫に入れっぱなしで、いつのまにか傷んでたことってありません?
エリンギを無駄にしないためにも、賞味期限と長持ちする保存方法を押さえておきましょう。
エリンギ忘れてたー!
エリンギの賞味期限は?
実はエリンギって、賞味期限が記載されていません。
ですので正確な期限は分からないんですね。
いったいなぜ、賞味期限が記載されていないのでしょうか?
エリンギに賞味期限が記載されていない理由
それはエリンギが野菜と一緒で、生鮮品の扱いだからです。
よくよく考えてみると、野菜にも賞味期限ってないですよね。
そういえば、野菜の賞味期限って?
JAS規格によると、賞味期限(または消費期限)の表示義務があるのは、主に加工食品です。
だから未加工の生鮮品であるエリンギには、表示義務がありません。
消費期限又は賞味期限の表示対象となる食品等は、
① 一般消費者に直接販売される食品のうち、加工食品(食品衛生法で加工食品 に分類される生かき、食肉等の食品を含む。)、かんきつ類、バナナ、及び食品添 加物
消費期限という言葉が出てきたので、ついでに賞味期限との違いを紹介しておきます。
エリンギには賞味期限(または消費期限)の表示義務がないことが分かりました。
でも工場で一律に生産しているエリンギ。ある程度は期限の目安も付きそうなもの。
そこで詳しく調べてみると、メーカーサイトに情報がありました。
きのこの消費期限は冷蔵庫で2〜3日程度
調べたのは、日本で2番目に大きいキノコメーカー「雪国まいたけ」の公式HP。
Q.消費期限はどれくらいでしょうか?
保存の状態にもよりますが、冷蔵保管で約2~3日程度になります。
というわけで「雪国まいたけ」の説明では、エリンギの消費期限は2〜3日程度ということです。
でもエリンギって、もう少し長持ちしている感じしますよね。
そこで実際にエリンギを買って試してみました。
エリンギを冷蔵庫(野菜室)で保存する
サンプルとして買ったのは日本最大手のキノコメーカー、ホクトのエリンギ。
エリンギを冷蔵庫(野菜室)に入れ、5日間ほど放置しました。
そして開けてみると、やや古くなった匂いがして、食感と鮮度は落ちていましたが、食べても大丈夫でした。
ちょっと酸っぱいニオイするかも。
冷蔵庫で5日間程度なら問題なさそうです。
もう少し試してみようと思い、今度は1週間冷蔵庫に入れてみました。
1週間たったものは、酸っぱい匂いがして、しんなり水っぽくなっています。
包丁を入れてみると、芯が黄ばみがかかって傷んでる!
さらに刃の表面にエリンギの表皮がベロ〜ン。食べたらやばいと思ったので、食べていません。1週間は無理みたいです。
これはヤバイ。
「ホクトきのこ総合研究所」が出している書籍には、1週間程度はもつと書かれていたのですが、うちで試した感じでは無理でした。
購入したきのこの保存方法
なお、未開封の状態ならそのまま冷蔵庫保存でも一週間程度もちます。
出典:きのこ検定 ホクトきのこ総合研究所著
ただ、これは買ったときの状態にもよると思います。
エリンギは製造年月日が書いていないので、いつから売られているのか分からないんですね。
収穫したのいつ?
このように私が試した感じでは、冷蔵庫で5日間もったエリンギですが、これはパックに入れて未開封という条件でのこと。
開封してカットした場合はどうなるのでしょうか?
使いかけのエリンギを保存する場合
使いかけのエリンギや、カットして余ったエリンギは、キッチンペーパーなどに包んで保存します。
そして3日以内に食べると良いみたい。
一度に使いきれず残ったきのこを保存する場合は、キッチンペーパーなどに包んで冷蔵庫で保管し、3日以内に食べましょう。
エリンギは水につけると痛みやすく、旨味や栄養が流れてしまうので、保存するときには要注意。
水につけてしまった場合は、もっと早く食べてしまったほうが良いです。
ところで冷蔵庫だと最長でも5日間しかもちません。
もっと長く保存する方法はないのかと思い、冷凍してみました。
エリンギを冷凍で保存する
実は冷凍することで、もっと長持ちさせることができます。
この場合、1ヶ月程度は余裕。
冷凍することで食感は落ちるのですが、旨味が増すというな意外な効果があります。
エリンギは冷凍すると旨味が増す
冷凍して水分がふくらみ細胞膜が壊れることで、旨味のもとがたくさん作られるからだそうです。
そもそも生のエリンギには、旨味がたいして存在していません。加熱することで細胞が死んで、初めて作られるんですね。
冷凍したエリンギは細胞が死んでいるので、旨味を引き出すのにはもってこい。
生のキノコより、効率よく旨味を引き出すことができるわけです。
<参考文献>
PRESIDENT Online「キノコは冷凍するとおいしくなります」
その代わり、冷凍することでエリンギ特有の食感が失われます。
少しヘニョヘニョした感じになるので、食感を大切にしたい料理には向いていません。
冷凍するまえにカットしておくと、使うときに便利ですよ。
ところで、さらに長持ちして食感も良くなり、栄養までアップする優れた方法があります。
エリンギを天日干して保存する
エリンギは天日干しすると、とっても長持ちします。
干し具合にもよるのですが、カラカラになるまで乾燥させれば、常温で1ヶ月以上は軽くもちます。
2ヶ月以上保存したこともあるのですが、問題なく食べられました。
炊き込みご飯が美味しい!
それに、干したエリンギは長持ちするだけでなく、食感も良くなるし栄養と旨味もアップ。
簡単に作れるので、一回食べるとハマります。
作り方は物凄くシンプルで、エリンギを適当なサイズに切って天日で干すだけ。
干し加減はお好みで1〜3日程度です。
太陽にあてることで、ビタミンDの含有量が数倍になるそうですよ。
エリンギの豊富な栄養と効果については、以下の記事でまとめてます。
出来上がったら、ジップロックなどに入れて冷蔵庫で保存しましょう。
使うときは20分ぐらい水に浸して戻し、絞らないでそのまま使います。その方が旨味が残っていて美味しいですよ。
あとがき
そういや、エリンギって賞味期限も製造値月日も書いてないですよね。
だから買うときに、ハズレを引かないようにしないとです。
エリンギの見分け方については、別の記事にまとめているので読んでみてください。
簡単に見分けられるようになりますよ。
コメント