五月人形は安いものではないですし、大切にしたいですよね。
しまい方を間違って、錆びたり変色したり、カビが生えたら大変です。
五月人形のしまい方と乾燥剤や防虫剤の注意点、しまう場所について紹介してます。
五月人形のしまい方
天気の良い、よく乾燥した日を選んで片付けましょう。
作業を始める前に、次のものを用意しておくと便利です。
手垢や手汗に注意
五月人形を扱うときは、手垢や手汗に注意。
金属部分に付くと錆の原因になりますし、布に付けば黄ばみの原因となります。
一番良いのは手袋をつけること。
でも、それだと細かい作業がやりづらいんです。。
だから私の場合は、手を洗剤でよく洗って乾燥させ、エアコンをきかせて素手でやっちゃいました。(^_^;)
五月人形についたホコリを払う
毛ばたきですと、どうしても細かいところまで届きません。
そこでオススメなのが、柔らかい筆。
これで掃除すると、隙間にたまったホコリを綺麗にかき出してくれます。
うちでは専用の筆を一本買って、五月人形と一緒にしまってます。
金属部分に付いた手垢を拭き取る
兜や刀など、子供のターゲットになりやすいところは、手垢がベットリ。
手垢は錆の原因となるので、柔らかい布でシッカリ拭き取ります。
オススメは100均のメガネ拭き。
パソコン用やスマホ用の大きいものも売られているので、それを使うと便利ですよ。
兜や鎧、人形をしまう
兜や鎧、人形などを、御櫃や桐箱、小箱などにしまいます。
このとき隙間に半紙を詰めて、湿気対策とします。
新聞紙を使うと、擦れてインクが移る可能性があるので注意。
人形をしまうときは、顔に半紙を巻きつけておくと、思わぬ傷を防ぐことができます。
もともと人形の顔には、白い紙が巻きつけられていたりしますけどね。
また小箱の中には、防虫剤を入れないようにします。理由は後ほど説明しますね。
ダンボールに収納する
中身を収納した御櫃や桐箱、小箱などを、大きいダンボールに入れます。
もともと収まっていたダンボールがあると思いますので、恐らくそれに入れますよね。
やはり湿気対策とショック吸収を兼ねて、半紙や新聞紙を詰めておきます。
ダンボールを閉じるときは、湿気が入り込まないようテープでシッカリ塞ぎましょう。
OPテープだと重ねて貼ることができるので、何度も貼ったり剥がしたりするのに向いてますよ。
と、その前に乾燥剤と防虫剤を入れます。乾燥剤と防虫剤の取り扱いには、注意点があるので紹介しますね。
五月人形のしまい方 乾燥剤や防虫剤の注意点
乾燥剤の注意点
乾燥剤は、箱の容量に合わせて、ちょうど良い量を入れましょう。
どのぐらい入れれば良いのかは、乾燥剤が入っていた箱の裏側などに書いてあります。
たいていは、大きめのダンボールでも1個程度。
たくさんいれると、乾燥し過ぎるかもしれません。
「乾燥し過ぎると人形の顔がヒビ割れするかも」なんて話もあります。まぁ乾燥剤でヒビ割れなんて無いと思うんですけどね・・・一応。
うちでは以下の製品を、ダンボールに1個だけ入れてます。
これで十分なはず。
防虫剤の注意点
防虫剤を使うときは、いくつか注意することがあります。
まず防虫剤の種類によっては、五月人形を痛める可能性があるということ。
防虫剤って臭気というかガスを発生させることで、虫を寄せ付けないようにしてます。
この臭気が金属を傷めたり、プラスチックを溶かしたり、木や布を変色させたりすることがあるんですね。
だから防虫剤の種類は重要です。
また別の系統の防虫剤と混ぜると、化学反応を起こすことがあるんだとか。
混ぜて使うことなんてないと思うでしょうけど・・・防虫剤を切り替えるタイミングで起こりえますね。
そうじゃなくても、混ざることがあります。
防虫剤の臭気って箱の中や人形に染み付いているそうですよ。
だから新しく別の種類の防虫剤を使うと、結果的に2種類が混ざってしまうことになるんですね。
ですので防虫剤は、一度使ったら同じ製品を使い続けるのが良さそうです。
まぁ種類によっては混ぜても大丈夫なんですが・・・そのあたりは製品に書いてますので、確認してみてください。
最後に、防虫剤を入れ過ぎないこと。
たいていは大きめのダンボールでも、1個入れる程度で十分。適切な量については、製品に説明を確認してください。
ちなみに、うちで使っているのは以下。調湿剤を使ってます。
これは湿気を防ぎつつも乾燥し過ぎないようにするもの。
これをダンボールの中に1個だけ入れてます。
次は、五月人形をしまう場所について見ていきましょう。
五月人形をしまう場所
五月人形をしまうのに相応しいのは、湿気が少なく温度が一定の場所です。
湿気は大敵ですので要注意。こどもの日に甲冑を飾るのも、もともとは梅雨入り前の虫干が起源といわれています。
湿気の少ない場所
空気が滞っている場所は、湿気が溜まりやすいそうです。逆に言えば、風通しが良い場所は湿気が少ない。
最近の家は気密性が高く、外部からの影響を受けにくくなっています。だから、エアコンをつけていれば、家の中が湿気ることもないのでしょうが。
温度変化の少ない場所
五月人形は兜や鎧など金属類も多いので、温度変化の激しい場所では、結露してしまいます。
結露すると、金属部分に錆が発生するかもしれません。
直射日光の当たる物置や、日当たりがよい部屋などは避けたほうが良さそうです。
日陰で温度変化の少ない場所のほうが向いています。
押し入れはどうなの?
たいていの家では、収納場所の選択肢などありませんよね。
ふつうに押し入れにしまうと思います。
押し入れにしまう場合は、なるべく上にしまった方が、湿気が少なく適しています。そして、できればスノコを敷くと、風通しが良くなって湿気が溜まりにくくなります。
さらに、乾燥剤や新聞紙などを入れて湿気対策をすれば安心ですね。
収納場所がないとき
マンションに住んでいると、五月人形をしまう場所がなくて、困ってしまうことがありますね。
そんなときは、トランクルームを検討してみるのも良いかもしれません。
トランクルームは24時間空調がついていて、湿気や温度変化の心配がありません。監視カメラやスタッフの巡回、カードキーなどがあって、セキュリティー的にも安心です。
五月人形と一緒に、季節ものの洋服もしまえますね。
まとめ
五月人形のしまい方を中心に紹介しました。
五月人形には兜や鎧など、金属部分が多いので錆に気を付けたいですね。
防虫剤は使い方を誤ると、返って五月人形を傷めます。防虫剤は入れ過ぎに注意と、同じ製品を使い続けるのがポイントです。
うちは古い一軒家に住んでいて、しかもかなり湿気の強い地域。でも、しっかり湿気対策をしているので、押し入れにダンボールでも問題なく保管できていますよ。
五月人形は子供の成長を願うもの。なるべく大切に扱いたいですね。
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