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五月人形のお下がりはダメ?代々受け継ぐものと使いまわしの違い

五月人形の甲冑 こどもの日

五月人形のお下がりってアリ?

これはよく揉める問題です。

「五月人形は高いものだし、夫のモノが使えるならそれもあり」

という意見もあれば、

「五月人形は厄除けの身代わりなので、厄を引き継ぐことになるからお下がりはダメ」

など、いろいろな意見があります。

そのあたりのことと、代々受け継ぐのはありか、使い回しとは違うのかについて書いてます。

お下がりはダメ?

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五月人形のお下がりはダメ?

五月人形のお下がりはダメっていう意見、わりとよく聞きますね。

しかし実際に調べてみると、五月人形のお下がりは十分ありなんじゃないかと、そう思うんですよ。

なぜそう思うのかというと・・・

五月人形は厄除けの身代わり?

五月人形のお下がりがダメな理由として、一番よく言われるやつ。

「五月人形は厄除けの身代わりだから、お下がりは厄を引き継いじゃうからダメ」

これ・・・いつそういう話になったんでしょうね?

ちょっと五月人形の歴史をさかのぼってみますと。

まず、「端午の節句(こどもの日)」は、中国から伝わった厄払いの行事が発展して、男児の成長を祝うイベントになったものです。

もともと厄払いの行事だから、”厄除け”っていうのは分かるんですが。

だけど、“男児の身代わり”って話は、いくら調べても出てこないんですよ。

もう少し細かく見ていきましょう。

兜と鎧って何のためにある?

厄払いの行事が日本に伝わってからは、宮廷で「菖蒲鬘あやめかずら」という菖蒲しょうぶでつくった兜を頭にのせて、厄を払っていたそうです。

やがて「菖蒲鬘あやめかずら」は「菖蒲兜しょうぶかぶと」となったそうな。

んで、菖蒲(しょうぶ)と尚武(しょうぶ)が同じ響きだからという、どうしょうもない理由で、男児を祝う日になりました。

最初は、武家で行われていたイベントだったけど、徳川吉宗のときに庶民にも広まったみたい。

また、武家ということもあり、武者人形や甲冑を飾ったそうです。

それを江戸時代に庶民がまねて、今の形に発展していったんだとか。

というわけで、兜はもともと厄除けの道具だったみたいですね。身代わり的な意味はなさそうです。

それと、甲冑については武家が飾っていたらという、おまけのような感じで登場してきました。

ということは、武者人形が厄除けの身代わりなんでしょうか?

武者人形ってどこから出てきた?

もし、身代わりの可能性があるとしたら、武者人形が怪しいですよね。

武者人形についても調べてみたんですが。

あるタイミングにおいて、先程説明した「菖蒲兜」の上に乗って登場してるんですよ。

いやホント謎なんですけど、昔の文献を見ると、兜の上に人形がのってます。詳しくは以下の記事に書いてます。

五月人形の由来と武者人形・兜・鎧の意味

で、この人形には、厄除けと神様を迎える依代の意味があったそうです。

それ以上の情報は無かったので、ここからはあくまで想像となりますが。

厄除け&依代だったなら、身代わりに発展しても、そんなに違和感はありませんね。

だから、もし身代わりになってくれるなら、武者人形の方なんじゃないかと思うんですよ。

ということで、五月人形(鎧兜)は身代わりじゃない→お下がりは問題なさそうというのが結論。

次は、五月人形を代々受け継ぐことについて。

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五月人形を代々受け継ぐのはあり?

五月人形(鎧兜)を受け継ぐのは、なんの問題もないと思います。

そもそも鎧や兜って、受け継ぐものですよね。

鎧や兜はもともと受け継ぐもの

端午の節句が武家に広まったとき、甲冑も出すようになり、それが定着したみたいな話がありました。

甲冑って代々受け継ぐものですし、家によっては家宝になってると思います。

わりとお値段のするものですから、気軽に新しいものに交換できなかったのではと。

昔からの甲冑の扱いを考えれば、お下がりがダメって話はないですよね。

武者人形は違うかもしれない

ただ先程も触れたとおり、武者人形っていうのは違うかもしれません。

武者人形に関しては、なぜ一緒に飾られるようになったのか分からないこともあり。

もしかしたら受け継ぐものじゃないのかも?って気がします。

子供には新品を買ってあげてたのかもしれませんね。

子供が喜ぶならあり

五月人形を受け継ぐかどうかは、最終的には親の考え方次第。

上手に子供に伝えることができれば、

「お祖父ちゃんとパパと僕の兜だ」

と喜んでくれるみたいですよ。

「お下がり」はいりませんが、「代々のもの」は良い感じで重みがありますね。

古いものを大切にする考えを教えるのにも、良いかもしれません。

っていうか、本格的なものを買うとなると、かなり高いしね。。

次は、五月人形の使い回しについて。

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五月人形の使い回しはなし

これは、五月人形がどう扱われてきたかの問題でもあるんですが。

五月人形の使い回しは、気持ち的には”なし”かなと思います。

由緒正しい五月人形であれば、代々受け継ぐのは素敵なこと。

でも不要になったからと、単なる使い回しのモノを貰っても迷惑です。

「余ってるんだけど」
「もう使ってないんだけど」

から始まる五月人形は使い回しですね。

新しいものを買ったほうが、精神的にも良いのではと思います。

五月人形(鎧兜)は1人1つ用意する必要がある?

ちなみに、五月人形は1人に1つ必要なのかという問題。

兄弟がいる場合に問題になりますね。

歴史をたどってみると、世帯に1つあればいいんじゃないかと思います。

もともと厄除けの行事ですから、複数ある必要はないのかなと。

それで子供が納得してくれれば良いんですけどね。(汗)

武者人形に身代わりになってもらいたいなら、そちらは複数あっても良さそうです。

あとがき

五月人形を代々受け継ぐのは素敵です。

代々節約にもなるしね。(汗)

ただ、他の家から「使い回し」を押し付けられるのは迷惑。家庭の事情によっては断れないこともあると思いますが。

そんなときは家族円満のために我慢しつつ、自分たちでオシャレでモダンなものを買うと気が晴れると思いますよ。

インテリアにもなる素敵な五月人形って、たくさんあります。写真を見るだけでも、ときめきますよ。以下の記事にまとめました。

五月人形おしゃれでモダンなもの10選!インテリアにもなる鎧や兜

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