組体操による事故件数と、死亡、後遺症、危険な技のまとめ

組体操

組体操による事故って、実は多発してます。

実際どれぐらいの事故件数で、どういった負傷が多いのか。

死亡や後遺症の件数など、組体操の事故についてまとめました。

小中学生の子どもがいると、組体操の事故って気になりますよね。

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組体操の事故件数まとめ

独立行政法人日本スポーツ振興センターのデータを参照しています。

高校生でも組体操をすることがあるようですが、今回は義務教育期間に絞ったので、対象から外しました。

小中学生の組体操の事故のみ、扱ってます。

小中学生の組体操による負傷・疾病件数

年度 小学校 中学校 合計
H24 6540 (332) 1953 (110) 8493 (442)
H25 6349 (334) 1869 (81) 8218 (415)
H26 6289 (376) 1885 (101) 8174 (477)
H27 5962 (333) 1740 (77) 7702 (410)
H28 3899 (236) 1068 (70) 4967 (306)

*()内は疾病の件数

参考:独立行政法人日本スポーツ振興センター

注意点が1つあって、このデータには組体操が原因の疾病も件数に含めています。

だから全部が事故(負傷)の件数ってわけではないんですね。

でもまぁ、疾病は全体の5%ぐらいなんで、ほぼ負傷だと思ってもらえれば。

一番最新のデータをみると、平成28年度で組体操による負傷は4967件です。

近年ようやく組体操の事故件数が減ってきているのが分かりますね。

これは国が動き始めたのと、地方自治体で禁止するところや、制限を加えるところが増えたからです。

組体操の事故は小学生が圧倒的に多い

組体操による事故は小学生が圧倒的に多いです。

小学生は人数多いというのもあるけど、それにしても中学生の3〜4倍の件数ですね。

また別のデータによると、小学校6年生が特に危ないのが分かります(参考文献2より)。

その次は、小学校5年生における組体操の事故が多くなってます。

組体操による怪我の種類

平成28年度における、組体操の負傷の内訳を見てみます。

骨折 捻挫 挫傷・打撲
小学校 939 1143 1409
中学校 307 271 373

参考:独立行政法人日本スポーツ振興センター

このように組体操による怪我で多いのは、骨折、捻挫、挫傷・打撲です。

もちろん、それ以外の負傷もあるのですが、この3つが圧倒的。

そして特に骨折は、部位によってはとても危険ですね。骨折に絞って、負傷件数をもうすこし見てみましょう。

組体操による骨折の件数

年度 小学校 中学校 合計
H24 1584 610 2194
H25 1560 580 2140
H26 1457 522 1979
H27 1557 500 2057
H28 939 307 1425

出典:独立行政法人日本スポーツ振興センター

毎年1000人を超える子ども達が、組体操によって骨折していたわけですね。

だんだん少なくなっているとはいえ、結構な数です。

骨折って利き腕を折った場合は、学業にも影響がでるでしょうし。場所によっては、障害が残ることもあります。

体を自由に動かせないなかでの骨折ですので、頭部や頚椎、脊柱を折るケースもあるようですよ。

次は、組体操による事故での死亡と後遺症について。

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組体操による事故での死亡と後遺症の件数

組体操って、やってみると結構な恐怖を感じます。

それも無理ありません。実際に死亡事故や後遺症が残るケースが起きてます。

組体操による事故での死亡例と件数

組体操が原因で死亡した件数は、昭和45年からの合計で9件となってます。

組体操 - 死亡例

出典:独立行政法人日本スポーツ振興センター「体育的行事における事故防止事例集」

ちなみに現在、係争中の広島県の中3男子の件については含まれていません。

この事件も、親の気持ちを考えると言葉がありませんね。

組体操による事故での後遺症例と件数

組体操が原因で後遺症が残る件数は、昭和45年からの合計で92件となっています。

全ては載せられませんが、H28年度の報告からピックアップしてみました。

精神・神経障害 小5男子 体育館で体育の授業中、3人組の技(前回り)で失敗し、床に頭をぶつけ、さらにその他の部位も打撲した。
せき柱障害 小6女子 組体操の3人技の一つである「飛行機」をしていて、下の前方にいた本児童が立ち上がろうとしたときに、バランスを崩し上に乗っていた児童が本児童の首から腰にかけて落ちてきた。そのはずみで息ができなくなり腰も痛くなった。その場で治まるまで少し休み、落ち着いてきたので歩いて保健室に来た。
上肢切断・機能障害 小6女子 運動場で5・6年生合同で運動会に向けた組体操の練習で、3段タワーをしていた。女子がタワーを作り始め、合図でまず1番下の6人が輪になり立ち上がった。次の合図で2段目の3人が立ち上がった。最後に3段目の本児童が立ち上がった。その際、2段目がバランスを崩してうしろに傾いた。その後、2段目が崩れを持ち直そうと立ち上がろうとしたため、重心が前に傾いた。そのため、本児童が右前方に落下し右腕を負傷した。
下肢切断・機能障害 中2男子 体育会の予行練習中に、運動場で組体操をしていた。二人組の回転という技のときに本生徒は上で回転するそばで背中合わせで技に入り、着地の際にバランスを崩して転落し、左大腿部辺りを負傷した。

参考:独立行政法人日本スポーツ振興センター

運動をするからにリスクを伴うのは仕方ないのですが。

障害の度合いが、神経とか脊柱とか、腕とか脚の切断があると、ちょっとハイリスク過ぎるんじゃないかと。

ここには載せていませんが、他にも重度の障害が残ったケースがたくさん報告されていました。

明らかに危険と思われる組体操の技は、やっぱりそれなりのリスクが伴うわけです。

次は、組体操における危険な技について。

組体操における危険な技

タワー

先程の死亡例のデータを見ても、死亡事故が一番多いのってタワーです。

それも2段めが、一番危険みたいですね。

他のデータを見ても、上に乗っている人たちのほうが負傷率が高くなってます(参考文献2より)。

ピラミッド

ピラミッドも事故件数がタワーと同じぐらい多く、リスクの高い技です。

ってそそんなことは、言われなくても分かりますよね。

こちらは最下段での怪我が多くなってます(参考文献2より)。

倒立

以外なことに、倒立もリスクの高い技となってます。

タワーやピラミッドと同じぐらいの確率で事故がおきてます(参考文献2より)。

倒立するときに踵をパートナーにぶつけてしまったりするんですかね。

この他の組体操の技だと、肩車とサボテンも事故が多いようです。

まとめ

組体操の事故について、データを基に見やすくまとめました。

一番最新のデータでは、平成28年度の小中学校で4967件の組体操による事故が起きてます。

最近ようやく組体操のリスクが騒がれるようになって、それにあわせて事故件数も減ってきましたね。

怪我や障害の度合いを知ると、そこまでのリスクを背負ってやるものではない気がしてなりません。

毎年ニュースで、組体操による後遺症の報道がありますし、自分が小さい頃を思い出しても、危ないなぁと感じたのをよく覚えています。

自分の子供が通う小学校や中学校を選ぶときは、組体操への取り組みについても確認しておきたいですね。

ちなみに組体操は、学校指導要領に含まれていないので、やるかやらないかは学校の方針によります。

<参考文献>
1. 独立行政法人日本スポーツ振興センター発行 学校の管理下の災害 [平成29年版]〜[平成25年版]
2. 奈良県「組体操等による事故の状況」

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