今年もまた花粉が飛ぶ季節となりました。
この時期はホント、生きてるだけで辛いです。
お出掛けするなら、せめて花粉が多く飛ぶ時間帯だけは避けたいですね。
花粉が多く飛ぶ時間帯と、多く飛ぶ条件、多い場所について書いてます。
花粉が多く飛ぶ条件を覚えれば、自分でも予測できるようになりますよ。
花粉が多く飛ぶ時間帯は?
まずは、次のグラフを見てみてください。
この環境省のグラフによると、花粉が飛ぶ時間は9時〜21時。
そして最も花粉が飛んでいる時間は、12時と18時というのが分かります。
でもこれだけだとデータとして足りないので、もう少し別のデータも見てみましょう。
こちらは愛媛県大洲市で観測したデータ。観測日は2018年2月19日〜20日となっています。
このグラフでは、花粉が飛んでいるのは11時〜21時。飛散のピークは、13時、15時〜16時、19時となっています。
さらに、別のデータも見てみましょう。
こちらは環境省の花粉観測システム「はなこさん」のデータを元にしたグラフ。2018年2月15日〜19日の東京都小平井市のデータを参考にしました。
これによると花粉が飛ぶ時間は、だいたい8時〜21時。飛散のピークは15時と18時になります。
ここまでのデータをまとめると、花粉が飛ぶ時間は、日によって違うけど、だいたい8時〜21時。花粉の飛散のピークとなる時間帯は、次のようになります。
- 12時
- 15時
- 18時
今までのグラフを見ると、どうやらピークとなる時間帯は、おおまかに1日2回あるようですね。
しかも、1回目のピークはバラバラですが、2回目は18時になることが多いようです。
ただ、ここでピックアップしたデータは、あくまでほんの一部。気温や天候の影響で、花粉の飛散する時間は大きく違ってきます。
夜中に多く飛散している日もあるので、このデータだけで判断してはいけませんね。
そこで花粉が多く飛ぶ条件を押さえて、ある程度自分で予測できるようになりましょう。
花粉が多く飛ぶ条件
花粉は風が強いと多く遠くまで飛ぶ
花粉の落下速度は、1秒間に約3cmだそうです。
仮に無風だとすれば、木から落ちて地面に落ちるまでは、10〜20分ぐらいでしょうか。
しかし実際には、花粉は地面に落ちるまえに風に吹かれて舞い上がり、それが上昇気流に乗ることで遠くまで運ばれていきます。
花粉が飛んでいく距離は、なんと最大300km。東京〜名古屋ぐらいありますね。
つまり、都市部に住んでいても、はるか遠くから花粉が飛んできます。身近に森や林があるかないかは、あんまり関係ないんですね。
風の強い日は、花粉が飛ぶ距離も、飛ぶ量も多くなるので注意です。
花粉は湿度が低いと多く飛ぶ
花粉は湿度が低いと多く飛びます。
逆に湿度が高いと飛散しません。その理由は単純で、湿度が高いと花粉が湿気で重くなって落ちるから。
そしてここが大事なんですが、気温が高いと湿度は低くなります。
気温が高い→湿度は低い
気温が低い→湿度は高い
必ずしも、気温が高い=湿度が低いってことではありませんが、たいていそう考えれば当たっていると思います。
これは、私達が普段使っている「湿度」というものが、じつは相対的なものであることが関係しています。
気温が高いと、 空気が含むことの出来る水蒸気量が増えます。すると、相対的に湿度って下がるんです。
だから日中、気温が上がってきて湿度が低くなると、花粉が飛び始めるわけですね。
逆に夜は気温が下がるので、花粉は多く飛ばないわけです。
というわけで、気温が高くなると湿度が低くなって、花粉が飛びやすい傾向があるので注意しましょう。
花粉は雨の日の翌日に多い?
花粉は雨の日の翌日に多いっていわれますが、これには2つの理由があります。
1つは雨の降った日には、スギやヒノキの雄花が開かず、その分溜め込むから。溜め込んだ花粉が、後から放出されるということです。
もう1つは、雨に濡れて破裂して細かくなった花粉が、アスファルトやコンクリートに舞い散り、それが晴れの日に舞い上がるから。
花粉は濡れると破裂し、花粉の周りに付いてるアレルゲンと、花粉の内部に入っていたアレルゲンが飛び出し、より細かい粒子となるそうです。
だからよけい吸い込みやすくなるんですね。
花粉が多く飛ぶ条件をまとめると、以下になります。
- 風が強い
- 湿度が低い→気温が高い
- 雨の日の翌日
次は、花粉の多い場所を把握しておきましょう。
花粉の多い場所
当然ですけど森や林、雑草の生い茂ったところの近く。
そよ風がちょっと吹くだけでも、花粉が大量に乱れ飛びます。
ただ、都心に住んでいる分には、そういったところには近づきませんね。
代わりに気を付けたいのが、コンクリートやアスファルトの上。コンクリートやアスファルトの上では、花粉は地面に吸着されません。
だから風が吹いたり、車が通ったりすると、地面から花粉が舞い上がるわけです。
しかも地面に落ちた花粉は、踏まれたり雨に濡れたりで、粒子が細かくなりやすいんだとか。
細かい粒子は吸い込みやすいですからね。
あとがき
花粉の多い時間帯を避けて外出するなら、なるべく午前中が良さそうです。
とはいえ、花粉を避けるのにも限界があります。
やはり日頃からの花粉へのケアが大切ですね。
この季節は、ほんと労働意欲が失せます。
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