高校まで自転車で通学してました。
田舎道なので、雷のときに避難する場所がありません。
しかも、わりと雷の多い地域。
うちの子供達も、この雷の多い道を自転車で走るようになるのかと思うと、急に怖くなりました。
雷のなか自電車はどのぐらい危険なのか、田舎道での対策、傘は差しても良いのかについて書いてます。
雷のなか自転車ってどのぐらい危険?
雷が鳴り響くなか、自電車に乗るのは危険!っていうのは、当たり前ですよね。
でも、実際どれぐらいのリスクがあるのか?
自電車に乗っているときの落雷事故について調べてみました。
自転車への落雷って実際あるの?
調べてみると自転車への落雷事故って、実際に起きてるみたいですね。
2015/9/9 部活のため校外の体育館に自転車で移動していたが、並木道になっている国道の歩道を走行していたところ、落雷。高校生3人負傷。
2008/7/12 多摩川河川敷で、主婦が幼児を乗せ、自転車で走行中、至近距離に落雷。感電で呼吸停止。通りかかった発見者が人工呼吸。1人負傷。
一部を引用しましたが、実際にはもっとたくさんの自転車への落雷事故が起きてます。
しかも、そのうちの半分のケースでは死者が出てました。まぁ軽症だと、そもそもニュースにならないのかもしれません。
ちなみに、自動二輪や原付きなどバイクへの落雷事故は含めなかったので、それらを含めるともっと多くなります。
次に、どういった場所で自転車に雷が落ちたのかというと。
自転車への落雷事故ってどんな場所で起こる?
自転車への落雷事故のあったニュースを参考に、よく見かけた3つの場所をピックアップしました。
田舎道って、避難場所がありませんからね。
堤防や農道も、周りに避難できる建物がありません。
では、雷のなか田舎道を自転車で走るための対策って、何かあるんでしょうか?
雷のなか田舎道を自転車で走るときの対策
高い建物がない田舎道は、雷のときとても危険な気がします。
もちろん一番良いのは、雷がなったらすぐ避難すること。
でも既に自転車に乗っていて、周りに全く避難先がない場合は、どのように雷に対処すれば良いのでしょうか?
電柱のある道を走ればマシかも
田舎道や峠では、避難先が全くないことがあります。
こういったときは電柱から4m離れた先にある空間が、比較的マシなポジションになるようです。
この”保護範囲”と呼ばれる空間は、平地よりはずっと安全っぽい。
この位置をキープして走行すれば、何も考えずに走るよりずっと良いんじゃないかと思います。
電柱ってわりと道路沿いに設置されてますしね。
でも電柱って等間隔にならんでいるので、1本1本は距離があいてます。
そんなときは、電線の下を走行すると良さそうです。
電線の下を走ればマシかも
電線の下も、比較的マシな場所として利用できるみたいです。
自転車の場合は、むしろ電線の下を意識したほうが走りやすいですね。
図のように、なるべく電線でカバーされている空間を走るのが良さそう。
雷が多い地域では、“架空地線”という銀色の線が、電線に沿って電線の真上に張られていたりします。
これは雷を地面にアースしてくれる線なので、あればより安心。
ただし、木に近づくのは危険なので注意してください。
木に近寄りすぎない
意外なんですが、木の下って2番目に落雷による死亡率の高いところだそうです。
木に雷が落ちたとき人が近くにいると、人の方に電流が流れてくるんだとか。これを“側撃雷”と言うらしい。
そういうこともあって、木や枝から4m以上は離れたほうが良いみたい。最低でも2m以上という話です。(参考文献2より)
こういったことを意識しながら走行して、なるべく早く避難先に逃げ込みましょう。
ちなみにバス亭の停留所は、側面に壁がないのであまり安全ではありません。
金属類は外したほうが良い?
金属類は外してもあまり意味がないそうです。
というのも、それが原因で落雷することはないそうなので。だから外さなくても良いみたいです。
次は、傘を差しながら自転車の運転について。
雷のなか自転車に乗りながらの傘は危険?
傘を差しながらの自転車の運転って、雷のときはどうなんでしょう。
雷は基本的に高いところに落ちるという原則があります。
だから自転車に乗りながら傘を差すのは、まぁ良くはなさそうですよね。
ちなみに落雷したときに傘の柄に電気が流れることで、身体への負担が減ったという話もあるようですが、あまり期待してはいけないみたいです。(参考文献1より)
まーあと、傘を差しながらの自転車運転って、だいたいの都道府県で道路交通法違反。
推奨されない行為ではあるわけですね。
雷はゴムガッパに長靴ならば安全か?
では、ゴムガッパに長靴なら安全かというと、そーでもないようです。
カッパのほうが傘よりも高さが低くなるという点では良いみたいですけど。※たいした差ではない。
ゴムガッパや長靴による対策は、あまり意味がありません。
そもそも雷って、電気抵抗が非常に大きい空気中を伝わってくるもの。
薄いゴム程度では、効果がないそうです。
あとがき
もし自転車での走行中に雷が鳴り響いたら、電線の下を走るようにすると、いくらかはマシかもしれません。
バイクでも同じ手が使えそうですね。
雷の多い地域では、出かける前に気象庁の雷の予報サイト「ナウキャスト」を見るとより安心ですよ。。
1時間先の雷の動きまで確認できます。
<参考文献>
1. 日本電気学会「雷から命を守るための心得」
2. 気象庁「雷から身を守るには」
ちなみに、雷の多い地域に住んでいるのなら、家の中の安全性についても、再確認しておいた方が良さそうです。
家の中なら、どこに居ても安全!ってわけでもないので。。
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