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おせち料理の数の子の意味と由来。味付けの違いについても

数の子 お正月

おせち料理の代表的な具材「数の子」。

私の中では「おせち料理」=「数の子」ってぐらい好きです。

プチプチとした食感が最高で、かの北大路魯山人も「数の子は音を食うもの」と言ってました。

そんなおせち料理の「数の子」の意味と由来、地域による味付けの違いについて書いてます。

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おせち料理の数の子の意味は?

「数の子」は、おせち料理に欠かせない食べ物。

おせち料理として必須の“祝い肴三種”に含まれているほどです。

そんなおせち料理の代表ともいえる「数の子」には、子孫繁栄の意味が込められています。

子孫繁栄

「数の子」はニシンの卵で、数がとても多い。

だから「数の子」とは数の多い子。そこから子孫繁栄を願う縁起物となったそうです。

また、ニシン→「二親」と当てはめて、両親がたくさんの子宝に恵まれますようにという願いもあるのだとか。

両親の健在

ニシン→「二親」だから、両親の健在を祝っているという話もたまに見掛けます。

子宝に恵まれるのも、両親が健在のおかげですしね。ここは解釈しだいなんじゃないかなと。

勝利祈願

勝利祈願は、ものすごく後付けな感じがするのですが、いちおう紹介しておきます。

江戸時代の文献“本朝食鑑”によると、「数の子」は加豆乃古(カツノコ)とも呼ばれていました。

そこからカツノコ→「勝つの子」と語呂合わせして、勝ちに繋がって縁起が良いという解釈もあるとかないとか。

まぁこの話は、昔から言われていたわけではなさそうだし、話半分に聞いてください。

という感じで、「数の子」には子孫繁栄という意味と、もしかしたら両親の健在と勝利祈願という意味があるのかもしれません。

一般的には、子孫繁栄がよく知られています。

次は、おせち料理の「数の子」の由来について。

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おせち料理の数の子の由来

「数の子」という名前は、昔はニシンが「カド」と呼ばれていたことに由来します。

「カド」の子だから「カドノコ」。

それが訛って「カズノコ」、あるいは卵の数が多いから当て字で「数の子」としたなど。このあたりの事情はハッキリしません。

「数の子」の歴史

「数の子」は、室町時代には既に食べられていたそうです。

“山科家礼記”(1463年)という文献に、天皇のお世話係だった山科家が、京都で「数の子」を買ったという記録が残っています。

また、室町幕府の13大将軍である足利義輝も口にしたそうです。

その後、戦国時代には豊臣秀吉が参加した饗宴にも出され様子。

このように、わりと古くからある食べ物なんですね。

おせち料理に「数の子」が入ったのは?

「数の子」がおせち料理の定番となったのは、江戸時代に徳川吉宗が推奨したから。

「数の子」は今でこそ高級品ですが、江戸時代においては北海道で大量に獲れ、わりと全国に流通していた食べ物だったみたいですよ。

しかし、その後も乱獲しすぎて、今じゃすっかり獲れなくなりましたけどね。

次は、おせち料理の「数の子」の味付けについて。

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おせち料理の数の子の味付け

おせち料理に出てくる「数の子」って、実は地域によって味付けが違います。

おせち料理を買うと、自分のイメージと味が全く違うことがあるので、ビックリしますよ。

関東風の数の子

関東風は、だし汁と醤油と酒で味を整えます。

濃口醤油を使うので、よくつかると「数の子」が茶色になるのが特徴。

個人的にはこの味が「数の子」としてのスタンダードです。

さらにみりんや砂糖を入れて甘くすることもあるみたいですね。

関西風の数の子

関西風は、だし汁と薄口醤油と塩で味を整えます。

薄口醤油なので、「数の子」の色合いは大して変わりません。見た目は、こちらの方が美しいですね。

福島と山形では「数の子豆」

福島市周辺と山形の内陸部で食べられているのは「数の子豆」。

「数の子」と、「ひたし豆」を和えた郷土料理です。

「ひたし豆」とは、ダシと醤油と味醂で青大豆を味付けしたもの。スーパーでも「ひたし豆」って名前で売られてたりします。

そういえば、「数の子」は加豆乃古とも呼ばれていたわけで。実はこの郷土料理のことを言ってたりするんじゃないでしょうか。

乾燥数の子

これは地方ってわけではないのですが、乾燥した「数の子」を使う場合もあります。

昔はこの乾燥した「数の子」の方がスタンダードで、一週間かけて戻して食べていたそうですよ。

現代でも少量売られているのですが、高いです。独特の触感と味わいらしいので、一度食べてみたいですけどね。

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まとめ

おせち料理の数の子の意味と由来、味付けの違いについて書きました。

おせち料理の数の子の意味は、子孫繁栄。あと、解釈によっては、両親の健在や勝利祈願などもあるかもしれません。

また「数の子」は室町時代から食べられていて、当時は結構流通していたみたいです。「数の子」好きとしては、羨ましい限りです。

味付けは関東や関西、地方によって違うんですね。

ところで知ってましたか?

数の子ってイメージと違って、プリン体が少ないみたいです。ご飯と同レベルだとか。

というわけで、尿酸値が気になっている人でも、安心して食べられますね!自分のことなんですがね。

しかも、DHAやEPAがマグロのトロよりもずっと豊富ということで、実は体に良い食べ物かもしれません。

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