おみくじを結ぶ理由とは?結ぶ場所とその名前、結び方も解説

おみくじ結ぶ

おみくじを引いて悪い運勢が出たら、木や紐に結びますよね。

でも何で結ぶのでしょうか?

その理由をきちんと答えられる人は少ないと思います。

おみくじを結ぶ理由と、結ぶ場所とその名前、結び方について解説します。

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おみくじを結ぶ理由とは?

おみくじを結ぶという習慣は、実は出処がはっきりとしていません。

なぜおみくじを結ぶのか、神職や僧侶の人も分からないわけです。

それに、おみくじを結ぶようになったのはここ100年ぐらい。思ったよりも新しい習慣なんですね。

しかし根拠がはっきりしていなくとも、多くの人に受け入れられ一般的になったのなら、それは習慣といえます。

その辺の事情を踏まえた上で、おみくじを結ぶ行為には、どういった理由があると言われているのか確認してみましょう。

  • 「縁を結ぶ」という言葉に掛けて、縁結びのお祈りが叶うように。
  • 神様や仏様との縁が結ばれて、願いが叶うと信じられたから。
  • 運気が良ければ願い事が結ばれるように、運気が悪ければ身代わりとして引き受けて貰うため。
  • 木の生命力で凶が吉に転換されるよう願ったから。
  • 木の生命力を吸い取って願い事が強化されるから。
  • 木の生命力で悪い気が浄化されるから。

中にはトンデモ説もあるわけですが、「信じるものは救われる」のかも知れませんね。

最近では木に結ぶのをNGとしている寺社が増えましたので、木の生命力にすがって何とかするというのは、もう無理だと思います。(^_^;)

このように、おみくじを結ぶという行為には、宗教的な意味はありません。いくら寺社の歴史から探してみても、なぜそうなったのかは分からないわけです。

そこで「結ぶ」という行為自体に、何か風習がなかったか調べてみました。すると意外な発見が・・・。

“結ぶ”とは呪的な行為

はるか昔、万葉集の時代から、“結ぶ”という行為には呪的な意味合いがありました。

万葉集には、紐、帯、草、木、契を“結ぶ”ことについて詠んだ歌が、たくさん登場します。

例えば「たまきはる 命は知らず 松が枝を 結ぶ心は 長くとぞ思ふ」という歌には、松の枝を結ぶことが詠まれています。この当時、松の枝を結ぶことは、旅の安全を祈る一般的な呪的行為でした。

他にも「二人して 結びし紐を ひとりして 我れは解きみじ 直に逢ふまでは」という歌では、お互いの肌着の紐を結ぶことが詠まれています。

これは男女が別れ際などに肌着の紐を結び合い、再会するときに解き合うという風習です。これも紐を結ぶときに魂をこめる呪的行為でした。

このように“結ぶ”という行為には呪的な意味があり、それが今でも「印を結ぶ」「注連縄による結界」「のし袋を水引で結ぶ」「むすこ」「むすめ」と言う形で残っています。

「おみくじを結ぶ」という行為も、こういった背景があったのではないかと考えると、個人的には一番納得できました。

おみくじを結ぶ理由には諸説あるわけですが、先程も触れたように木に結ぶのは既に多くの寺社でNGとなっています。

最近では木の代わりに、専用の結ぶ場所が用意されていますね。

次はおみくじを結ぶ場所とその名前を見ていきましょう。

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おみくじを結ぶ場所とその名前

おみくじ掛

おみくじを木に結ぶ行為は、実は寺社に迷惑をかけています。

木を傷めることにもなるし、結び付けられたおみくじを解くのも一苦労。このように迷惑をかける行為に、ご利益があるのかという気さえしてきますね。

最近では、おみくじを結ぶ専用の場所が用意されています。見たこともあると思うのですが、紐をいくつも渡した掲示板のようなもので、そこにおみくじを括り付けます。

これを「おみくじ掛」と呼びます。もうちょっと厳かな名前にしても良かったのでは思いますが。。

そして「おみくじ掛」に結ばれたおみくじは、定期的に外してお焚き上げしているとのこと。お焚き上げして貰えるのであれば、なんか浄化されそうなイメージがあって嬉しいですね。

この「おみくじ掛」に結ぶとき、何か特別な結び方などあるのでしょうか?次はそれを見ていきます。

おみくじの結び方

おみくじ

おみくじを結ぶときのやり方には、民間信仰的な方法があります。

それは、おみくじを利き手と逆の手で、結び付けるという方法。右利きなら左手で、左利きなら右手で結ぶということですね。

これによって困難なことを行い身を祓う意味があり、もう一度おみくじを引き直せるんだとか。あるいは困難を乗り越えることで、願いが叶うのだとか。。

このやり方には疑問が沸きます。まず、こんなことで身が清められるのかということ。この程度の困難で物事が成就するのかということ。それにおみくじを何回も引いて良いのかということ。

もし、おみくじを何回も引いて良いのなら、最初に出た運勢はいったい何のための啓示だったのか分からなくなりますね。

というわけで、個人的には結び方は気にしません。

まとめ

おみくじを結ぶ理由には、諸説ありました。

しかしどれも民間信仰的なものであり、宗教的な意味合いはありません。

その内容は、運勢を凶から吉に転換するためのものや、良い運勢をさらに強化するためのものでした。

おみくじを結ぶ場所は、木に結ぶと寺社に迷惑をかけますので、「おみくじ掛」に結ぶようにしましょう。

結ぶときは利き手の反対の手でやると良いということですが、やはりこれも民間信仰的なものだと思います。

おみくじを結ぶのもいいのですが、おみくじは神仏からの掲示です。財布に入れるなどして持ち帰り、たまに啓示を振りかえるのが良いとされています。

凶を引いても必ずしも悪いわけではないので、おみくじに書かれている内容をしっかり読んでみてください。

おみくじの順番や運勢の意味などについては、以下の記事でまとめています。

おみくじの順番とその意味は?それぞれの確率も紹介

2017.12.17

<参考文献>
神さまが嫌う最悪参拝 仏さまが喜ぶ最良参拝 講談社/著:大野出
万葉集の〈われ〉 角川選書/著:佐佐木 幸綱

 

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