おせち料理の田作りの意味と由来。ごまめとの違いとは?

田作り

おせち料理に必ず入っている「田作り」。

料理としては、ただの小魚の佃煮に見えますが。

おせち料理に入っているぐらいだから、何かしろ意味があるはず。いったいどんな縁起物で、どんな意味を持つのでしょうか。

また、なぜ「田作り」と呼ぶのでしょうか。

その辺りについて書いています。

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おせち料理の田作りの意味は?

おせち料理の具材には、すべて意味が込めれられています。

その中でも「田作り」は、ちょっと特別。

関東風のおせちの、祝い肴三種(田作り、黒豆、数の子)にも含まれていて、お重の一段目に詰められます。

祝い肴三種とは?
この3種があれば、おせち料理として形になるという具材。「黒豆」「数の子」の2種は全国共通。もう一つは関東と関西で異なります。関東では「田作り」、関西は「たたき牛蒡」。

つまり、関東風のおせちにおいて「田作り」は欠かせないもの。

そんな「田作り」には、3つの意味が込められています。

五穀豊穣

「田作り」に使われている干した鰯は、肥料として田んぼにも使われていました。もちろん効果はあって、豊作となったそうです。

そのことから、「田作り」には豊作への願いが込められています。

子孫繁栄

「田作り」は、カタクチイワシの幼魚をたくさん使います。そのことから、子沢山を願っているといわれています。

また、小殿腹(ことのばら)とも呼ばれ、子孫繁栄を祝ったそうです。小殿腹とは、小さな殿方たちという、ちょっとお下品な隠語。

健康祈願

「田作り」は、健康という意味もあると考えられています。

これは「田作り」の別名が「ごまめ」であることから来た話。

「ごまめ」を御健在(ごまめ)と考えて、そこから「まめ」に働くとか暮らすという意味に繋がったようです。

次は、「田作り」の由来について。

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おせち料理の田作りの由来

「田作り」と呼ばれるのは、干した鰯を田んぼ肥料としていたからです。

江戸時代の文献「本朝食鑑」(1697)には、干した鰯を細かくして田んぼの肥料にしたところ、豊作になったので「田作」と呼ぶようになったと書かれています。

干した鰯を肥料に使うこと自体は、もっと古くから行われていて、一説によると戦国時代まで遡るそうですが。

「田作り」をおせち料理に入れるようになったのは江戸時代からで、豊年や豊作を祝うためだとか。

しかしそれ以外にも諸説あって、小さいながらも頭つき尾つきの魚として、元旦に出されたのが始まりという説もあります。

次は、「田作り」の別名である「ごまめ」について。

おせち料理の「田作り」と「ごまめ」の違いって?

現代では「田作り」の別名が「ごまめ」であり、この2つを区別していません。

しかし、もともとの成り立ちは違ったようです。

「ごまめ」は、一説によると戦国時代頃から登場したのだとか。正月料理の「田作り」と関連付けられたのは、江戸時代になってからだそうです。

「ごまめ」の意味

「ごまめ」にいくつか当て字があり、それぞれ意味も違います。

まず「五万米(ごまめ)」あるいは「五万俵(ごまめ)」という当て字。「ごまめ」を肥料に使うとたくさん収獲できることから、この言葉が生まれたそうです。

また、健康に暮らせるようにと「御健在(ごまめ)」と書くという話。

その他、「小さい鰯の目が胡麻みたいだから」とか。「ごまめ」の当て字と意味には諸説あります。

「田作り」と「ごまめ」の違いは?

結局のところ、「田作り」と「ごまめ」の違いは何かというと。

「田作り」はおせち料理のときに使われる呼び名、「ごまめ」はふだんの呼び名ということなのかなと。ただ、今では区別はありませんが。

「ごまめ」には「ごまめの歯ぎしり」や「ごまめの魚交じり」といった慣用表現があります。そこからも分かる通り、やや矮小で卑屈な言葉として使われてますね。

これは想像ですが、お正月の縁起物に「ごまめ」という言葉が入るのは、相応しくなかったんじゃないでしょうか。

まとめ

おせち料理の田作りの意味と由来について書きました。

田作りの意味は、五穀豊穣、子孫繁栄、健康祈願の3つ。

一般的には、五穀豊穣とか豊作の意味が広く知られていると思います。

その由来は、田んぼの肥料に干した鰯を使ったら豊作になったというもの。だから「田作」とか「田作り」と呼ばれるわけですね。

「田作り」はいつも、黒豆が無くなったぐらいでツマミ始めます。私の中では完全に脇役ですが、今年からは豊作=大儲けを願って食べたいと思いました。

結構甘いから、糖質とかカロリーが心配ですけどね。

 

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