日本人宇宙飛行士が活躍するニュースを、よく見かける様になりました。
日本人初の宇宙飛行士がでたときは、日本中が大騒ぎだったのを覚えてます。
子供だったので、気にしなかったけど。(^_^;)
最近また、新しい宇宙飛行士が決まったニュースをみて、ふと疑問が湧きます。
なんで日本人の宇宙飛行士が、ロシアの宇宙船ソユーズに乗れるんでしょうか?
そんな疑問をもったので調べてみました。
国際宇宙ステーション(ISS)に関する取り決めがある
日本人宇宙飛行士が、宇宙船ソユーズに乗って宇宙ステーション(ISS)に行けるのは、「ISS協力協定IGA」という取り決めがあるからなんですね。
この取り決めには、米国、欧州宇宙機関、カナダ、ロシア、日本を含む15ヶ国が参加しています。
宇宙にいける人数は、各国の出資比率によって決まっています。
出資比率の大きい米国、欧州、カナダ、日本は必ず宇宙に行けるような協定だったのですが、打ち上げの失敗などが重なって、人数が制限されるようになります。
各極の貢献割合
※ロシア除く
米 国:76.6%
日 本:12.8%
欧 州:8.3%
カナダ:2.3%出典:JAXA「宇宙開発利用の今後の展望」
2012年の段階ですが、西側諸国のなかで宇宙ステーションへの出資比率が12.8%を占める日本は、6人に1人ぐらいは自国民を送れるわけです。
ちなみにロシアは宇宙ステーションのコアと、宇宙船を提供しています。持ち出し分はロシアが負担しています。
ロシアの発言権がとても大きいので、ロシア人は常に宇宙ステーションにいける形になってるんですね。
宇宙ステーションの予算はなんと1,500億ドルです。
150兆円以上?
もー桁がでかすぎてよく分かりません。
国連と同じように日本はもっとせびられていると思ったんですが、そうでもないですね。
ほっとしました。(^_^;)
なんでソユーズ?スペースシャトルで行かないの?
あれっ?スペースシャトルで行かないの?
ッて思いますよね。
宇宙飛行士といえば、スペースシャトルに乗っているイメージが強いです。
実はアメリカの予算の問題で、スペースシャトルは2011年に打ち止めになったんですね。
だから今はもう飛ばないわけです。
いま有人宇宙船を飛ばせるのはロシアだけなんですよ。
ロ、ロシア製?(^_^;)
と思うかもしれませんが、ロシアは年間50発も宇宙船を飛ばしている凄い国だったりするんですよ。
そういうわけでロシア製のソユーズ宇宙船でいくんですね。
ハラッショー!(*´ω`*)
(ロシア語で「すばらしい」の意味)
今まで何人ぐらいの日本人が宇宙にいったの?
いままでどれぐらいの日本人が宇宙にいったのでしょうか?
その数はたったの11人なんですね。
思ったより少ないですよね?
■宇宙飛行士リスト
・秋山豊寛
・毛利衛(2回)
・向井千秋(2回)
・若田光一(2回)
・土井隆雄(2回)
・野口聡一(2回)
・星出彰彦(2回)
・山崎直子
・古川聡
・油井亀美也
・大西卓哉
ちなみに2016年3月の時点で、各国の宇宙に行った人の人数は、アメリカは337人、ロシアが119人、ドイツが11人、フランスが9人、カナダが9人、中国が10人です。
アメリカとロシア以外は、横並びですね。
なんでドイツ、フランス、カナダ、中国と横並び?
って気がしますが、これからの日本に期待です。
まとめ
日本人飛行士がロシアの宇宙船ソユーズに乗船できるのは、
- 国際協定があるから
- スペースシャトルが退艦になったから
でした。
スペースシャトルが退艦している今現在は、ロシアの宇宙船ソユーズが、宇宙ステーションに人を運ぶ唯一の方法です。
そして日本が独自に作ったH-IIロケットは、各国のロケットの中で最大の輸送能力をもっています。
JAXAの予算が約2,200億円規模の中で、よくやったなぁと思います。
(NASAは2〜4兆円規模)
税金泥棒が多い中で、なぜこういう大事な事業に予算を避けないんですかね。(;´д`)トホホ…
ほんと疑問です。
参考文献
・JAXA:「これまでに宇宙に行った人は何人いるのですか」
・日本ITU協会「宇宙開発利用の今後の展望
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