水道が凍結しそうな夜は、水をちょろちょろ出して寝ます。
なるべく水量を減らしたいのですが、ケチりすぎるのも不安。
水をちょろちょろ出すときの適切な量、一晩出したときの水道料金、一箇所の蛇口から出すだけOKなのかを紹介してます。

水道代が心配。
水道の凍結防止に水をちょろちょろ出すときの適切な量は?
水道の凍結防止に水をちょろちょろ出すときは、流れ落ちる水が「エンピツぐらいの太さ」にって話をよく聞きます。
でもエンピツぐらいの太さって、結構な量の水が流れます。

う〜ん流しすぎ?
もう少し減らせるんじゃないかと思いました。
どれぐらいの量の水を流せば凍らないのか試してみることに。
水道が凍結しない水の量とは?
そもそも水を出しっぱなしにする理由は、水道管を冷やさないようにするため。
地中を通ってくる水は、0℃以上の温度があります。冬場でも5℃とか。
だから水を出しっぱなしにすれば、水道管が凍結しません。
しかし、うちは古い一軒家。屋外にある給湯器には、露出した水道管がつながってます。ここが一番凍結しやすい。
そんなお家と給湯器でしたが、気温が−4℃ぐらいなら、蛇口から流れ落ちる水が爪楊枝ぐらいの太さでも大丈夫でした。

実際はポタポタッぐらいの水量でも大丈夫でした。
でも念のため。
軽量カップではかってみたところ、7分で1リットルになるぐらいの水量。
ただし、屋外にある蛇口は、凍結しちゃいました。。風が当たる場所はもっと冷えるみたい。
うちの実家はもっと寒い地域にあって、そこでは−10℃以下になることも頻繁。
−10℃になる環境では、ポッキーぐらいの太さで水を出してました。試しに爪楊枝ぐらいにしたところ、蛇口につららができて凍結しちゃいました。

寒い地域では、多めに出さないと。
水道が凍結する気温についても記事を書いているので、読んでみてください。
次は一晩中、水を出しっぱなしにしたときの水道料金について。
水道の凍結防止に水を出しっぱなしにすると料金は?
水道料金は環境によってかなり違ってくるので、あくまで参考程度にですが。
東京23区で、7時間水を出しっぱなしにした場合。料金は上水+下水の使用量。
また水道代は契約単位と、使った量によって単位あたりの料金が変わるので、そのあたりも含めています。
爪楊枝ぐらいの細さ | ポッキーぐらいの太さ | |
1人暮らし | 8円 | 12円 |
2人暮らし | 16円 | 34円 |
3人暮らし | 19円 | 43円 |
4人暮らし | 19円 | 43円 |
5人暮らし | 22円 | 54円 |
爪楊枝ぐらいの太さの水であれば、一晩中出しっぱなしにしても大したことありませんね。
ポッキーぐらいの太さでも、気に病むほどではありません。
思っていたよりも安いです。

安いじゃん!
ただし、水道料金って地域差が結構あるので注意です。
どのように計算したのか、説明しますね。
水を出しっぱなしにしたとき水道料金の求め方
500mlのペットボトルを用意します。
そしてこの500mlのペットボトルが、何分でいっぱいになるかを測りました。
例えば、爪楊枝ぐらいの細さで水を出すと、ペットボトルがいっぱいになるのに掛かった時間は3分30秒。つまり7分で1リットル。
ってことは、7時間出しっぱなしにすると、7時間(420分)÷ 7分 = 61リットル。
一晩で61リットル水を使うことになります。
で、水道の課金単位は1㎥(1000リットル)ずつ。1㎥あたりいくらかというと、これは水道局と契約単位によって違います。

1000リットル単位でしか課金されないのがポイント。
東京都を参考に見てみましょう。
■東京23区の水道料金表(平成17年以降)
契約単位 | 基本料金 | 1〜5㎥ | 6〜10㎥ | 11〜20㎥ | 21〜30㎥ | 31〜50㎥ |
---|---|---|---|---|---|---|
13mm | 860円 | 0円 | 22円/㎥ | 128円/㎥ | 163円/㎥ | 202円/㎥ |
20mm | 1170円 | |||||
25mm | 1460円 | |||||
30mm | 3435円 | 213円/㎥ |
参考:東京都水道局
そして、各家庭がどれぐらい水道を使っているのかというと、次のようになります。
- 1人暮らし: 8.2㎥
- 2人暮らし:15.9㎥
- 3人暮らし:20.4㎥
- 4人暮らし:24.3㎥
- 5人暮らし:28.5㎥
※参考:東京都水道局
ここで、1人暮らしを例に計算してみます。
1人暮らしは、ふつう20mmで水道を契約してます。1ヶ月に使う水の量は8.2㎥だから、1㎥(1000リットル)あたりの料金は22円。
一晩で61リットルだと、61/1000リットル×22円=約1.3円。つまり一晩出しっぱなしでも1.3円・・・。

これなら、全然気にならない。
こんな感じで、1人〜5人ぐらしの家庭を計算してみると、いかになります。
- 1人暮らし:約1.3円
- 2人暮らし:約8円
- 3人暮らし:約10円
- 4人暮らし:約10円
- 5人暮らし:約13円
ついでに、ポッキーぐらいの太さで水を一晩だした場合も計算してみました。
ポッキーぐらいだと、500mlのペットボトルをいっぱいにする時間は約1分。7時間出しっぱなしで、210リットル水が流れることになります。
- 1人暮らし:約4.6円
- 2人暮らし:約27円
- 3人暮らし:約34円
- 4人暮らし:約34円
- 5人暮らし:約45円
やはり気にならい程度の金額ですね。
最後に、これら上水道の料金に、下水道の料金をプラスしていきます。
■下水料金
汚水の種別 | 0〜8㎥ | 9〜20㎥ | 21〜30㎥ | 31〜50㎥ |
---|---|---|---|---|
一般 | 560円 | 110円/㎥ | 140円/㎥ | 170円/㎥ |
参考:東京都水道局
蛇口から出した水を、そのまま排水したと考えて。
- 1人暮らし:約7円
- 2人暮らし:約7円
- 3人暮らし:約8.5円
- 4人暮らし:約8.5円
- 5人暮らし:約8.5円
で、これらの下水料金を上水道の料金と合わせると、最初に見せた金額になるわけです。
長くなりましたが、こんな感じで水道料金を求めました。
次は、水をちょろ出しは、一箇所の蛇口でOKなのかについて。
水道の凍結防止に水を出すのは一箇所でもOK?
ちょろちょろ水を出すとき、一箇所の蛇口だけで良いのか悩みますね。
うちの場合は、最低気温が−4℃であれば、一箇所だけ水を出します。
このとき水を出す蛇口は、台所にあるお湯口の方。
お湯口の水道管は、給湯器につながってますから。給湯器は屋外にあるので凍りやすいです。

お湯が出なくて辛かった。。
また台所につながる水道管は、うちの中では一番長いので、ここを流しておけば途中で分岐している水道管も凍りにくいだろうと考えてのことです。
あとは、家の中を寝る直前まで温めておくとベター。
このようにすると、お風呂やトイレ、洗濯機の蛇口も凍りにくいと思います。
ちなみに、うちの実家は−10℃にもなるので、台所と洗面所の2箇所から水を出すようにしていました。

うちの実家は極寒。
洗面所の水を流すことで、その途中になる洗濯機とお風呂場の蛇口も凍結しなかったようです。トイレの水道管だけは、ヒーターを巻いてますが。
というわけで、気温によっては複数の蛇口から水を出したほうが良さそうです。
あとがき
水道管が凍ってしまうと、水を使えなくてほんと困ります。
それに万が一、水道管が破裂なんてしたら、治すのもたいへん。
そのリスクを考えれば、水をちょろ出ししたほうが良いんじゃないかなと思います。水道料金も高くないですしね。高くないのではと思います。
寒い日にお風呂に入れないと、絶望しますから。
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