年賀状を上司へ送るときは、どういった文章にするか悩みますね。
礼儀正しいのはもちろん、好感をもたれる立派な文章にしたいところ。
年賀状を上司に送るのに相応しい文例、NGな書き方、宛名に役職が必要なのかを解説します。
それではさっそく、文例から見ていきましょう。
評価される年賀状を書きたい!
年賀状を上司へ送るときの文例
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は親身にご指導いただきありがとうございました
本年も全力を尽くして仕事に邁進いたしますのでご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます
△△年 元旦
謹んで新年のご祝詞を申し上げます
旧年中は大変お世話になりました
本年も精一杯頑張りますので何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
△△年 元旦
恭賀新年
昨年中は至らぬことの多い私を温かくご指導くださいまして誠にありがとうございます
おかげさまで少し仕事にも慣れることができました
本年も変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます
△△年 元旦
敬頌新禧
昨年中は温かなご助言と大変なお力添えをいただき心より感謝しております
年頭にあたり気持ちを新たにさらなる成果を上げられるよう努める所存です
これからも変わらぬご指導ご叱咤をお願い申し上げます
△△年 元旦
謹賀新年
旧年中は公私にわたり親身にご指導いただき心より感謝しております
今年はさらなる成果を目指して精進いたしますのでご教示を賜りますようよろしくお願い申し上げます
△△年 元旦
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は◯◯プロジェクトで親身なご助言をいただきありがとうございました
プロジェクトを完遂し成果を残すことができたのもの全て◯◯さんのおかげです
本年も全力を尽くして仕事に邁進いたしますので変わらぬご指導ご叱咤をお願い申し上げます
△△年 元旦
ここで紹介した年賀状の文例は、全て以下の順番で構成されてます。
- 挨拶文
- 旧年中への御礼文
- 今年度への抱負
各文を入れ替えることで簡単にアレンジ出来ますので、文例がしっくりこないようであれば試してみてください。
ちなみに文の最後に、“相手の幸福を願う一文”を付けるとさらに立派なのですが、固くなり過ぎると思ったので外しました。
年賀状の最後に手書きで一言入れたい
今は年賀状を印刷で作る人の方が多いと思います。
そんなときは、年賀状の最後に手書きで一言入れたいですね。上司へ送るのにピッタリの一文を揃えました。
〇〇の件では本当にありがとうございました なんとか成果を残せたのもの◯◯さんのおかげです
大変だったプロジェクトについて感謝を示しておくと、印象に残る年賀状になりますね。過ぎ去ってしまえば良い思い出です。
◯◯美味しかったです あれから◯◯が好きになりました
飲みに連れて行ってもらった場合は、その思い出を伝えるのが良さそうです。
今年は〇〇の腕をもっと磨くつもりです
プライベートでの付き合いがあった場合は、そのことについて触れると印象深いと思います。例えばフットサル、スノボー、ゴルフ、釣り、野球など。
昨年○○課に入りました○○です 今年もよろしくお願いします
あまり接点のない上司には、所属している部署名をサラリと入れておくと、分かりやすいですね。
その他、年賀状に相応しい上司への一言は、こちらの記事にまとめました。たくさん文例を載せていますので、読んでみてください。
→年賀状で上司へ一言ならコレ!NGワードやボールペンでOKかも解説
次は、上司への年賀状でNGになる書き方を見ていきましょう。
上司への年賀状でNGな書き方
まずは年賀状の下記はじめの、賀詞からチェックしましょう。
NGな賀詞
賀詞とはお祝いの言葉。年賀状の文頭で見かける「寿」「迎春」「謹賀新年」などがそうです。
この賀詞ですが、年賀状を目上の人に送るときには、相手を敬う言葉が含まれているものを使います。
例えば1〜2文字の賀詞である「寿」や「迎春」などには、相手を敬う言葉が含まれていません。
上司への年賀状では、4文字の賀詞を使います。
上司へは4文字の賀詞を使う
例えば「謹賀新年」や「恭賀新年」。「謹賀新年」には“謹んで”という謙譲の言葉が、「恭賀新年」は“うやうやしく”という謙譲の言葉が含まれています。
このように相手への敬意が含まれている4文字の賀詞が相応しいとされます。
使いやすい4文字の賀詞をピックアップしました。
ちなみに賀詞は文章でもOKです。以下の文はよく年賀状で見かけるものですね。
よくあるNGな挨拶文も確認しておきましょう。
NGな挨拶文
よくありがちなNGの挨拶文がコレ。
「新年あけましておめでとうございます」
アレッ!?と思いませんでしたか?
実はこの文、NGなんです。
「あける」とはある状態が終わり、新しい状態が始まること。「新年あけまして」だと、新年がいったん終わってしまうと解釈できます。
なんと、「新年」と「あけまして」は同時に使っちゃいけないんです!
実は、知らずに使ってました。(汗)
次に多いNGな挨拶がコレ。
「謹賀新年あけましておめでとうございます」
こちらは、「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」がほとんど同じ意味。
挨拶が重複している状態ですので、どちらか一方にすべきです。
忌み言葉はNG
慶事である年賀状では、忌み言葉はNGです。
よく間違って使われている忌み言葉といえば「去年」。代わりに「旧年」や「昨年」を使うのが正解です。
句読点はNG
年賀状は慶事なので、「喜ばしいことは続いた方が良いので区切りをつけない」という意味で、文章に句読点を入れないのが本来のマナーです。
でも最近では、あまり気にしていない人が多いようです。
写真入りの年賀状はNG
家族や子供の写真をプリントした年賀状は、上司に送るのは相手次第かもしれません。
というのも、ビジネスで使う年賀状には写真を入れないと、いくつかのマナー本に書かれてました。
まー現実的には、誰も気にしないと思うんですけどね?
気にしないけどね?
出産祝いをいただいたり、プライベートでの家族ぐるみのお付き合いがある場合などは問題ないようです。
日頃のお付き合いの程度を見極めればOKですね。
年賀状を上司に送るのにNGな書き方を確認しました。
次は上司へ送るときの宛名に役職が必要なのかを確認していきます。
年賀状を上司へ送るときは宛名に役職が必要?
年賀状を上司の自宅に送るときは、宛名に役職を書く必要はありません。社長宛であっても不要です。
役職を書く必要があるのは、例えば取引先の担当者など、会社の住所宛に年賀状を出す場合です。
ちなみに、宛名に役職名を付けて送る場合は「会社名(改行)役職+名前+様」か「会社名(改行)◯◯ 部長」と書きましょう。
株式会社 サンプル
部長 関心タロウ 様
株式会社 サンプル
関心タロウ 部長
レアなケースだと思いますが、自社の上司宛の年賀状を自社の住所に出す場合も、役職名は入れておいた方が良いと思います。
というのも、会社によっては郵便物が部署ごとのポストに届くようになっているので、どこに届ければ良いか分からなくなる可能性があるからです。
上司の奥様やご家族とも面識があり、宛名に名前を入れたい場合は連名にします。
上司の名前様
御奥様
※奥様の名前が分かるときは、名前を入れましょう。
上司の名前様
御一同様
このように小さな努力を重ね、上司の奥様に覚えがめでたいくなると、きっと良いこともあるんじゃないかと思います。(笑)
あとがき
年賀状を上司へ送るときは、言葉遣いとマナーに気を付けたいですね。
せっかく年賀状を書くのに「常識のないやつ」と思われては、評価も下がってしまいます。
日頃お世話にもなっているわけですし、どこに出しても恥ずかしくない、立派な年賀状を書きましょう。
マナーを大事にする姿勢は、きっと上司の評価や高感度にもつながりプラスに働きますよ。
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