青魚は健康に良いって聞きますよね。
頭が良くなるっていう伝説もよく耳にします。
でも青魚って、具体的にどんな魚のことを言うのでしょうか?
イワシやサバが青魚というのは、何となく分かるんですけど。
青魚の種類の一覧、DHAやEPAの含有量、そもそも青魚って何かについて書いてます。
青魚の種類の一覧
青魚には、たくさんの種類があります。
でも全部は紹介しきれないし、そもそも青魚って明確に分類されているわけではありません。
そのあたりの事情は、後で説明するとして・・・
まずは青魚の一覧を見てもらいたいので、スーパーで日常的に見掛ける青魚をピックアップしました。
<代表的な青魚>
魚の科目 | 魚の名前 |
---|---|
イワシ系 | マイワシ |
サバ科 | マサバ、サワラ、クロマグロ、カツオ |
アジ科 | マアジ、ブリ |
サンマ科 | サンマ |
トビウオ科 | トビウオ |
ニシン科 | マイワシ、ニシン |
※クロマグロ=本マグロ
実はマグロやブリも青魚って言えちゃうんです!
でも一般的には、大型魚や高級魚を青魚って、あまり呼ばない気がしますよね。
ちなみに、タチウオやスズキについては迷ったのですが、背が青くないので外しました。
ここで「なんであんたが勝手に青魚を分類してるの?」って違和感をもった人もいることでしょう。
でも青魚って、定義がないので個人の感覚での判断になっちゃうんです。
だから、“青魚”の種類って、人によって違うかもしれませんよ。。
次は、青魚のDHAやEPAの含有量について。
青魚のDHAやEPAの含有量について
青魚はDHAやEPAが豊富だと言われています。
一体どれぐらい含まれているんでしょうか?
さっき紹介した青魚について調べてみます。
<代表的な青魚のDHAとEPA>
※可食部100gあたりの成分。
魚類 | DHA(mg) | EPA(mg) |
---|---|---|
マイワシ | 870 | 780 |
マサバ | 970 | 690 |
サワラ | 1100 | 340 |
クロマグロ(赤身) | 120 | 27 |
クロマグロ(脂身) | 3200 | 1400 |
カツオ(秋) | 970 | 400 |
マアジ | 570 | 300 |
ブリ | 1700 | 940 |
サンマ | 2200 | 1500 |
ニシン | 770 | 880 |
出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
こうしてみると、クロマグロの脂身とサンマに含まれているDHAやEPAが飛び抜けて多いですね。
ただしクロマグロの赤身は、ほとんどDHAとEPAが含まれていません。
ということはDHAとEPAを狙うなら、中トロ・大トロを食べなきゃ駄目。中トロを食べる理由がきましたね。( ̄ー ̄)☆
ちなみに、この成分データは生食での場合ですから、煮たり焼いたりすると違ってきます。
あと獲った季節や場所で、魚の成分はかなり変わるらしいですよ。だから参考程度にしておいてください。
成人が一日に必要とするDHAとEPAは、1g=1000mg以上(参考文献2より)。青魚なら十分に摂取できそうです。
最後に、青魚って何か?について。
そもそも青魚とは?
青魚とは、一般的に背が青っぽい回遊魚のことを言います。
青物とも言いますね。
青魚は実用上の言葉。魚の分類として定義されてるわけじゃありません。だから青魚を定義したリストとかは、どこにも無いんです。
そんなわけで、青魚の種類についてはアヤフヤになりがちです。
ちなみに青魚の背はなぜ青いのかというと。
青魚の背はなぜ青いのか?
青魚の背が青いのは、生息している水の深さが関係しているそうです。
青魚は海面に近いところを泳ぎます。すると鳥に狙われやすい。
だから、見つからないよう背の色が海の色と同じ青になったんだとか。
また、青魚のお腹の色が白いのは、下から狙われるのを避けるためだそうです。お腹が白ければ、下から見たときに空と同化して見つかりにくくなるわけです。
上下からの攻撃を避けるため、青魚はあんな色合いになってたんですね。
あとがき
青魚はDHAやEPAが、すっごく豊富。
そしてDHAやEPAは身体には必須の脂肪酸で、外部からしか摂取できません。
特にEPAは血液をサラサラにしたり、中性脂肪を減らしたりするみたいなので・・・
健康診断で指摘されたら、積極的に青魚を食べたいところですね。
<参考文献>
1. 著:齋藤洋昭「青魚にドコサヘキサエン酸 (DHA) が多い?」
2. 厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)脂質
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